マ・ドンソクをヒーローに…映画『町の人々』

2018年10月31日

来月7日に公開されるスリラー映画『町の人々』(原題:동네사람들)は、主演のマ・ドンソクに頼った典型的な映画だ。

 

元ボクサーのキチョル(マ・ドンソク)は事故を起こした後、田舎の小都市に位置する女子高に期限付きの体育教師として赴任する。

 

キチョルはこの学校の女子高生が行方不明になったが、誰も彼女のことを探そうとしない村人たちに違和感を覚える。そこでキチョルは、行方不明になった少女の唯一の友達、ユジン(キム・セロン)と共に事件を追跡するストーリーだ。

 

卓越したゴリゴリアクションと大きな体格からは想像できない臆病なキャラクターがマ・ドンソクの持ち味だ。しかし、この映画は脚本と演出、キャラクターなど、その全てにおいて、マ・ドンソクの持ち味を生かせていない作品となっている。

 

マ・ドンソクをヒーローに仕立て上げることに重点を置いたため、他のキャラクターたちは平面的で“理解不能な人物”として描かれている。少女の失踪にも、教師、警察は非協力的で、政治家や暴力団、警察との黒い交際も、これまでの韓国映画で何度も見てきた内容だ。

 

子役女優のキム・セロンが、消えた友達を探すために全力を尽くすカン・ユジン役を演じ孤軍奮闘しているものの、映画を生かすには力不足だ。

 

マ・ドンソクは29日に開かれた試写会で自らに対するイメージダウンの懸念に関し「そのような話は10年前から聞いている。自分の役柄に対する疲労度が伴っても、私は映画でマ・ドンソク化させたキャラクターを監督が望めば、それに合わせてベストを尽くせば良いと思っている」とコメントした。

しかし、観客が懸念しているのは彼のイメージダウンより、作品に対する彼の“見る目”なのかもしれない。

前の記事 エンタメ情報一覧へ 次の記事