ありふれたお涙頂戴・愛国思想…それでも泣ける「言葉集め(原題:말모이)」

2018年12月21日

斬新な試みが目を引くとか、完成度が高い映画とは言い難い。ストーリーは十分予測可能な結末へと向かっていく。

初めて見る映画なのに、明らかにどこかで観たことがある気がする。

 

無理に入れなくてもいいお涙頂戴展開のせいで、気恥ずかしいシーンが至るところに散りばめられ、愛国心、民族愛を刺激しようとした努力の痕跡を消すことができない。

 

「手の内が見える言葉のやり取りには感情移入しないぞ」と強く心に決めていたが、いつの間にか目頭が熱くなっている。

 

映画は1942年、朝鮮語学会の事件を脚色した作品だ。当時日本は、朝鮮人の民族意識を煽り、朝鮮語の使用禁止政策に背いたという理由で朝鮮語学会のハングル学者33人を逮捕する。

 

彼らは残忍な拷問を受けた末に16人が収監され、12人は起訴猶予処分となった。収監されたハングル学者たちは1945年日本統治からの解放と同時に釈放されたが、イ・ユンジェとハン・ジンは獄中で息を引き取ることになった。

 

ユン・ゲサンは朝鮮語学会の代表「リュ・ジョンファン」、ユ・へジンは朝鮮語学会の付き人であり文盲の「キム・パンス」役をそれぞれ演じる。

 

オム・ユナ監督は「私たち韓国人が韓国語で話すこと、文章で表現することを禁じられていた時代に、実現不可能としか思えない韓国語辞典を完成させるため、自分のできる方法で協力し合った多くの人が存在した。彼らの気持ちを汲み取りながら感じた感動を、そのまま映画に込めたかった」と語った。

 

本作は2019年1月9日公開、12歳以上観覧可能だ。

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