映画『使者』のウ・ドファン、「魅力ある悪役なので挑戦した」

2019年07月31日

俳優のウ・ドファンが映画『使者(原題:사자)』で、初の映画主演であり、初の悪役に挑戦した。

 

30日にソウル・鍾路区(チョンノク)三清洞(サムチョンドン)で会ったウ・ドファンは、「ファンタジー要素のある悪役なので挑戦してみたかった。魅力があった」と述べた。

 

彼は悪を広める黒い司教ジシンを演じた。ジシンは表向きにはクラブを運営する社長だが、実際には秘密の空間で闇の儀式を執り行い、格闘技チャンピオンのヨンフ(パク・ソジュン)と、悪魔祓いの司祭であるアン神父(アン・ソンギ)と対立する人物だ。

 

ウ・ドファンは「初めはジシンをどのように表現すれば良いか分からなくて途方に暮れた」と打ち明けた。

 

「単純な殺人魔でもなく、自分に足りないものがあって他の人を苦しめるという感じでもなかった。参考資料もなかったので、悪を崇拝する言葉や動作をどのように表現しようか悩んだ。そうこうしているうちに、初めから地球にない言葉を作り上げた。クラブを運営する設定も、闇の空間で一人祈る姿と対比される仕掛けだった。ジシンは多くの人々とともに暮らす人物だがその中には悪が存在する。このようにさまざまな面をお見せしたかった」

 

ジシンを具体化するために実際に絵を描いてみたという。

 

「どんな服を着て、どんなヘアスタイルをしているのか、まず描いてみた。行動の理由も書いた。この絵とスクリーンに表現されたジシンの姿がカンペキに一致はしなかったが、ある程度はぴったりはまる部分があったと思う」

 

映画の中でジシンがどのようにして黒い司教になったのかという説明はされていない。ウ・ドファンはこの空白も埋めた。

 

「父親を失った後、世の中に対する不信感が生じ、以降アン神父との出会いを通じて神を信じるようになったヨンフと同じ脈絡だと思った。きっとジシンも孤児として育っただろうし、弱気になって辛かった時に黒い司教が来て囁かれたのではないだろうか。つらい時に確固たる心の拠り所がなかったから“腐った綱”でも握ってしまう状況だったと思う」

 

闇の儀式を執り行う場面は、実際に自分がキリスト教の信者であるおかげで「とても理解できた」と述べた。

 

ウ・ドファンは「私もいろいろなことを祈るが、いちばん大きく叫ぶ時はつらい時だ。その時に助けを得れば信仰心も大きくなるが、ジシンも同じだったはず。見えない何かを信じることに対して拒否感はなかった」と振り返った。

 

映画のハイライトでもあるヨンフとジシンのアクションシーンのため、ウ・ドファンは一週間毎日7時間を蛇のうろこの特殊メークに注いだ。

 

「とても分厚い“スーツ”のようだったが、重くて爬虫類のような気持ち悪さもあった。それでも長い相談の末に作られたものなので私は満足だった。その場面を最後にクランクアップしたが、気が晴れる一方で名残惜しさもあった」

 

2016年に映画『MASTER マスター』でブレイクして以来、ドラマ「マッド・ドッグ」(2017)などに相次いで出演しウ・ドファンは絶え間なく活動を続けている。

 

彼は「これまで圧迫感を感じて辛かった」と打ち明けた。

 

「一時期、前だけを見ようとしていた。身に余る愛をいただいたが、それに見合う器ではなかったようだ。その時は辛さにも気づかずそれが当然だと思った。そうするうちに『使者』に出会いその後は、“今日を楽しく生きよう”と考えが変わった。だから『使者』は、余計に愛着が湧く作品だ」

 

ウ・ドファンは「まだ演じたことがない役柄がたくさんある。残り少ない20代にできる作品に挑戦してみたい」と笑みを浮かべた。

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