奇想天外な時代劇の綱渡り…映画『道化師たち:風聞操作団』

2019年08月19日

朝鮮八道を歩き回っている道化師ら5人は、朝鮮最高権力者 ハン・ミョンフェから世祖に関する美談を捏造しろという命令を受ける。
甥を殺害し、王座に就いた世祖は深刻な皮膚病を患い、過去の自分が犯した出来事のせいで百姓の信頼を得られないまま不安な日々を過ごしていた。これに道化師らは奇抜な方法を使い、「世祖=神様」という美談を作り上げた。
これは今月21日に公開される映画『道化師たち:風聞操作団(原題: 광대들 : 풍문조작단)』のあらすじである。
序盤ではフィクションの時代劇というよりは、ファンタジーとして描かれている。道化師らのブロックバスター級の美談作戦が奇想天外を超え、デタラメなイメージさえ感じるだろう。
しかし「果たして、朝鮮王朝時代にあれが可能なのか」という疑問を少し置いて見たならば、斬新な見どころと想像力に目と耳が徐々に釘付けになる。
当映画は約600年前の世祖末期、世祖実録に記録されている約40あまりの奇異な現象をモチーフにしているという。
そのような現象の裏に、風聞操作団がいたのではという想像力が付け加えられた。
優れた話術を持ったリーダー ドクホ、何でもとんとんと作り出すホンチョル、あらゆる音を作り出す音響担当のグンドク、美術担当のジンサン、自由自在に綱と木の上に乗るパルプンが道化師5人である。
それぞれの長所を生かして噂話を作り上げていた彼らは世論の捏造が結局、自分たちと百姓に巡り巡って返って来ると教訓に気付くのであった。
メッセージは明確である。
真実は結局明らかとなり、歴史は歪曲してはならないということである。
チョ・ジヌン、ソン・ヒョンジュ、パク・ヒスン、チェ・ウォニョン、コ・チャンソク、チェ・グィファらベテランの俳優が多く出演しているが、既存のイメージから大きく変わっていない。
はっきりとした声と視線を引く魅力を見せるキム・スルギの存在感がかえって一番引き立って見える。
『風と共に去りぬ!?~THE GRAND HEIST』のキム・ジュホ監督が7年ぶりに公開した新作だ。

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