パク・ヘス、映画『量子物理学』で映画初主演…「人と関係、勇気に対する作品」

2019年09月18日

「“考え方こそが現実を作ることができる”という映画のテーマ、これは私の物語でもある。なぜなら、私が主演俳優として映画をリードしていくようになったからだ」
俳優のパク・ヘスが今月25日に公開する映画『量子物理学(原題:양자물리학)』で映画では初となる主演に挑戦した。彼は芸能界、検察、政界まで巻き込んだ麻薬スキャンダルを巡り、権力との一騎打ちを繰り広げるクラブの社長チャンウを演じた。
チャンウは量子物理学を掲げ、「考え方が現実を作る」、「波動が正しい人間だけに出会うようになる」などの信念を説破する。
17日にソウルの鍾路区(チョンノク)三清洞(サムチョンドン)で会ったパク・ヘスは前作のドラマ作品に続き、映画の主演まで務めるようになった自信からも劇中のチャンウの信念を適用した。
彼は「初の映画主演作なのでとても緊張した。しかし自信もあった。準備を徹底的にしたし、よいエネルギーで真正性を持って作ったからだ。チャンウを通じて1人の人間がどん底から這い上がりながらも、健全で正直に人に接する態度をお見せしようと努力した」と述べる。
前作のドラマ作品では寡黙な野球選手のジェヒョク役を演じたパク・ヘスは『量子物理学』では、図々しいチャンウに変身した。
彼は「キャラクターに変化を与えなければという思いは特になかった。ただ愚直で寡黙な役柄をすればまた違う役柄に出会える勇気が生じるようだ。ジェヒョクとチャンウは正義らしさの面では似ている。ただ表現や状況に対処する時の態度が違うだけだ」と分析する。
また、「私はジェヒョクとのほうが似ていると思うが、チャンウを演じる時はチャンウのようだという言葉をたくさん聞いた」と笑みを浮かべた。
パク・ヘスは花柳界の従事者であるチャンウをどのように作り上げようか悩んだ。劇中チャンウが着る赤いスーツの数々は宇宙や太陽のエネルギーを表す色だという。量子物理学を掲げるチャンウを赤い色で表現したのだ。
彼は「チャンウは幼い頃から花柳界で仕事をしていたことは事実であるが、それでも1人の人間として作り上げたかった。健全で健康的なキャラクターを作った。花柳界の人々も同じ人格体であり真正性のある人だということをお見せしたかった。その業界の人たちも内心を知ることができず裏切られたりもするだろうし、ある意味俳優の仕事とも似ているようだった」と説明。
映画は公開前からクラブで起きている犯罪を扱ったという点で、最近の「バーニング・サン事件」とも比較されている。実際の映画にもそのバーニング・サンで撮影された場面も登場する。パク・ヘスはこれに対して「残念だった」と述べた。
彼は続けて「映画はクラブと犯罪などを素材に使っただけで、実際に話したかったことは人だった。人との関係、信頼の回復、勇気を話したかったが、まるで素材がテーマのようになってしまい人々が疲れてしまうのではないかという気がした。今はかえって災い転じて福となすだと思っている」と強調する。
劇中チャンウのクラブの理事であり友人であるサンスを演じた俳優のイム・チョルスは、実際にパク・ヘスと10年間来の親しい友人だ。パク・ヘスがイム・チョルスを推薦しオーディションを通じてキャスティングされたという。
パク・ヘスは「映画でクラブをオープンし『どんな気持ちか?』、『分からない、不思議な感じだ』とチャンウとサンスがやり取りするセリフはアドリブだった。お互いに感激を表現する目つきが行き交っていたが、実際にも同じ気分だった。演劇をともに始めた大学の後輩だが、いつか映画で共演できる日が来たらうれしいと思っていた」と打ち明けた。
2007年に演劇『最強コメディMr. Lobby(原題:최강 코미디 미스터로비)』で演技生活を開始したパク・ヘスは、数多くのドラマに出演し人気者となり主演クラスの俳優に成長した。
パク・ヘスは「ドラマで初めて主演を務めた前作と、映画の初主演『量子物理学』を務めたが、思い描いていたよりも早く現実になった気がする。私が歩んでいく道を見て後輩たちが付いてくることができるよい見本となることができたら幸いだ。認知度がなかったが映画の主人公を務めることになったので…。主演を引き受けたが調べてくれる人々が多くなったことと、家族たちの反応がよくなったこと以外には人生に大きな変化が生じなかった。今後も私の行く道を少しずつ歩んでいきたい」と前を向いている。
そして最後に、今年初めに結婚し人生に大きな変化を迎えた彼は、「家庭ができたので責任感が生じた。幸せな責任感だ」と微笑んだ。

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