ポン・ジュノ監督、オスカーへの胸中を語る「ノミネートは予想できない、韓国映画への関心につながれば」
2019年11月20日

「韓国映画は長い歴史を持ち、これまでヨーロッパの観客に知られていない巨匠たちがいた。『パラサイト 半地下の家族(以下、パラサイト)』のオスカー候補指名によりヨーロッパのファンたちが韓国映画にもっと関心を持ってほしい」
先月映画の本場、アメリカ・ハリウッドで公開され北米市場でもセンセーションを巻き起こした映画『パラサイト』のポン・ジュノ監督が19日(現地時間)、ハリウッドのエンタメ雑誌「Variety」とのインタビューで、アカデミー賞のオスカー作品賞の候補指名を期待するか、という質問にこう答えた。
北米市場でのプロモーションを担当した配給会社「NEON」のトム・クイーン最高経営責任者(CEO)と対談したインタビューで、ポン監督は「アカデミーの投票システムは複雑だと聞いた。私には予想できないと思っている。ノミネートの可能性は、正直よく分からない」と答えた。
来年2月に開かれるアカデミー賞授賞式の出品作である『パラサイト』は、国際映画賞に名前が変わった外国語映画賞はもちろん、作品賞候補としてもさまざまなメディアで取り上げられている。
彼は『パラサイト』がなぜ世界的に響きがあると思うか、という質問に「今年3月に映画を完成させてから私の仕事は終わった。カンヌのパルムドールを受賞してから今日のハリウッド公開まで、まったく予想できなかったことが起きている。率直に理解に苦しむ」と前置きした後、「この作品はストーリーが非常に普遍的だ。これは貧乏者と金持ちの話だ。それで観客は“何か”を感じ取るのではないかと思う」と明らかにした。
「NEON」のクイーンCEOも「人々は“上流階級と下層階級の話”と解釈するがそれよりも複雑だ。私はアメリカに住み、ポン監督は韓国に住んでいるが、私たちは資本主義の中で生きているという共通点を感じる」と語った。
ポン監督は自分が映画監督として成長する上で、アメリカ映画の影響が大きかったと打ち明けた。彼は「1970、80年代には韓国に在韓米軍タレントのAFKNが登場したが、金曜日や土曜日の夕方が来るたび映画を見ながら育った」とし、「ジョン・カーペンター、ブライアン・デ・パルマ、サム・ペキンパー監督の映画、そして多くのB級映画の数々をその時に観漁った」と話した。
そして「アメリカ市場で一番大きな興行に成功しているスーパーヒーローのブロックバスター『マーブル映画』のメガホンを取る意向はあるか」と尋ねられると、監督は「スーパーヒーロー映画のクリエイティビティを尊重するが、個人的には人々が身体にぴったりした服を着て映画に出演するのは耐えられそうにない。私もそのような服を着ることはない」と答えた。
彼は「ほとんどのスーパーヒーローはへばりつくような皮の服を着ている」とし、「なんだか息が詰まる思いだ」と付け加えた。
マーティン・スコセッシ監督とフランシス・フォード・コッポラ監督がマーブル映画について「それは映画ではない」と直撃弾を飛ばしたことについては、「スコセッシ監督とコッポラ監督を尊敬している。彼らの映画を勉強しながら育った」としながら、「でも私は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』やジェームズ・マンゴールドの『LOGAN/ローガン』、ルッソ兄弟の『キャプテン・アメリカ/ザ・ウィンター・ソルジャー』も好きだ」と答えた。
NetflixやDisney+などストリーミングサービスが伝統的な映画市場を侵犯することについては、「映画を観る方法のうち、最善の方法は映画館に行くことだが、とにかく映画は引き続き上映されなければならない」とし、ストリーミングサービスの不可避性も理解しているとの反応を示した。
Netflixが自身が監督を務めた『オクジャ/okja』に投資したことについて、「予算はぎりぎりだが、視覚効果にはお金が必要だった。Netflixの投資がありがたかった」とも述べた。
