韓国を代表するパフォーマンスグループOngals、「傷のないコメディを続けていきたい」

2019年12月04日

「生まれた場所に戻るんだと思った。2007年、大学路(テハンノ)の舞台に初めて立ち、2010年にエディンバラ・フェスティバルに行く前まで公演していたが、10年ぶりに戻って大学路に一度触れてみようという思いから舞台に立つことになった」(チョ・スウォン)
"コメディ韓国代表"として知られるパフォーマンスグループOngalsが今年大学路の舞台に戻ってきた。6月~8月公演に続いて先月21日から再び舞台に立っているOngals。公演会場である大学路アートウォンシアター1館で彼らに会った。
チョ・スウォンは大学路に戻ってきた感想を尋ねると「多くの舞台に立ったが大学路の舞台に再び立ったら、‘気’をもらう感じだった。観客の反応は海外と同じだが、胸が溢れそうな感じがしてフィードバックや観客たちの表情を見ると、まるで母親の懐に帰ったような気分だった」と明らかにした。
観客が違えばOngalsの舞台も変わるのではないかと聞くとチョ・ジュンウは「必ずしもそうではない」と言った。「エディンバラ・フェスティバルやオーストラリアのメルボルン国際コメディフェスティバルで多くの人種を相手にしたその公演を、そのまま伝えたいからだ。最近は大学路にも外国人が多く足を運んでいるが、国籍に関係なくすべての観客が笑うことができる公演になるよう準備している」と説明した。
これまでOngalsの主な舞台は海外だった。2010年のエディンバラ・フェスティバルを皮切りに、ロンドンのウエスト・エンド、オーストラリア、スイス、中国、日本、フィリピン、インドで観客を笑わせた。盛んに公演を行う時は200日に近く連続で各地を飛び回ったが、今年はフィンランドのみである。
チョ・ジュンウはこれについて「大統領の海外歴訪の公式行事である『スタートアップサミット』で公演するためにフィンランドを訪れた」とし「今年は韓国で有名になるのが目標で海外の日程を設けなかった」と述べた。
Ongalsは今年が結成13年目だ。このように長く活動できるのは同じ夢を持って喜怒哀楽をともにしてきた仲間がいるからだ。彼らは家族より多くの時間をともに過ごし、下着や靴下までお互いに分かるほど近しい仲だという。
7年前に合流した末っ子のチェ・ジニョンは「1年の半分以上寝食をともにしている気がする。各自家があるが、家には服を着替えるためだけに帰る。Ongalsに初めて来たときは不安だったが、今は家族のようになりまったく心配はない」と述べた。実際にチェ・ジニョンはチョ・ジュンウの姪と結婚し本当の家族になった。
ともに過ごす時間が長いため、自然に父、母、兄、弟などの家族の役割もできた。チョ・スウォンは「ジュンウさんは父親、ギョンソンさんはご飯を作ってお金を管理する母親、キソプはあまり喋らないけど上下関係をまとめる次男のようだ」と述べた。チェ・ギョンソンは「ご飯やおかず、スープ、洗濯、買い物など、やることも決まっている」とし「特にジュンウさんは海外に行けばキムチも漬ける」と付け加えた。
韓国内外での公演が多く、家族や恋人が心配していないかと尋ねるとイ・ギョンソプは「来年結婚する予定だが付き合う前に状況を話したところ、覚悟すると言って5年以上交際している。たくさん応援してくれる」と述べた。これにまだ独身であるハ・バクは「我々のチームに結婚していない人が1人いなければという思いで結婚しないでいる」とし「"ひとり飯"と10年目の熱愛中だ」と打ち明けた。
これまでつらい事はあったのか尋ねた。チェ・キソプは「初めて海外公演に行き公演をした時は意見の相違が多かったが、金銭の話で喧嘩をしたことは一度もない。海外に行くとお金を節約しなければいけないので食べたいものを食べられなくて悲しかったことはある」と明らかにした。
Ongalsのメンバーたちは人生で一番よかったこととしてOngalsに入ったことを挙げた。チェ・ギョンソンは「私たちの中に嫌々やっている人はいないと思う。無理やりでは一緒にできない。本当に好きでやっている仕事だ」と述べた。
Ongalsはこれまで数回にわたりお金がないのは不便だが不幸ではないと述べた。暮らしはよくなったのだろうか。
チョ・ジュンウは「お金がたくさんあっても、やることがなければもっと不幸だと思う。お金が少しなくてもやることがあって、夢があり毎日進む方向があれば、それが成功した人生だと思う。当初よりは経済的に余裕ができたが、テレビに出ているコメディアンたちのように稼げるレベルではない」と明かした。
Ongalsは、夢への"道のり"の、どの辺りまで来ているのだろうか。チョ・ジュンウは「Ongalsを『芸術の殿堂』の舞台に上げ、ラスベガスに専用劇場を作ることが夢だったが、『芸術の殿堂』での公演はすでに実現した」とし「来年はアメリカの舞台の門を積極的に叩こうと思う」と述べた。
チョ・スウォンは現在、血液がんで闘病中だ。インタビューの直前にも病院に行ってきた。「検査結果がよくて、とても気分がいい。次の検査まで1か月気楽に過ごせるようになった。ありがたい。舞台にも立つことにする」とコメントを残した。
公演会場の舞台の床には太極模様に英語で「Perfordian」の文字が刻まれている。パフォーマンスとコメディアンを合わせた単語で、パフォーマンスをするコメディアンがたくさん出てきてほしいという願いから作ったという。
Ongalsの公演モットーは「傷のないコメディ」。チェ・ギョンソンは「政治や宗教問題、人種や性的差別をすべて取り払って公演する。会場に来る前まで何があったかは分からないが、公演を観て帰る時、皆が笑い満足できる舞台を作りたい」と述べた。

前の記事 エンタメ情報一覧へ 次の記事