イ・シオン、10年ぶりの映画初主演「演技への渇きから新しい姿にチャレンジした」
2019年12月10日

初のスクリーン主演作というプレッシャーが大きいからなのだろうか。
映画『妻を殺した(原題:아내를 죽였다)』に出演した俳優のイ・シオンはテレビで見てきたコミカルなイメージと異なりインタビューの間、終始真剣だった。時折本能的なユーモアが突如飛び出すことがあったが、大半の言葉を選びながら慎重に口を開いた。
9日、ソウル鍾路区(チョンノグ)三清洞(サムチョンドン)のカフェで会ったイ・シオンは「こんなプレッシャーは初めてだ」と打ち明けた。
今月11日に公開する映画『妻を殺した』(監督:キム・ハラ)は彼が2009年に主演ドラマでデビューした後10年ぶりに主演を務めた作品である。映画のエンディング・クレジットに一番先に名前を連ねたのは今回が初めてだ。
彼は「これまで大衆に見せていなかった姿をお見せすると思うと、まるで服を全て脱いでいるような感じだ。不安もあるし、期待もある」と述べた。
挑発的なタイトルのこの作品は友人とともに酒を飲んでいて記憶をなくしたジョンホが、翌日妻を殺した殺人犯にされることから巻き起こる出来事を描いたミステリー・スリラーだ。ジョンホは警察の追跡から逃げ、前日の自身の行動を追いながら記憶のパズルの断片を少しずつ組み合わせていく。
映画『カンチョリ オカンがくれた明日』、『私の愛、私の花嫁』、『自転車王オム・ボクトン(原題:자전차왕 엄복동)』や数々のドラマ作品を通じて、これまでイ・シオンが積み重ねてきたフィルモグラフィとは多少異なる作品だ。職場から追い出された後、酒や賭博に夢中になり、人生の窮地に追い込まれた1人の男の姿を凄絶に見せる。
イ・シオンは「これまで楽しくコミカルなキャラクターを主に演じた」とし「別の姿をお見せしたいという渇きを感じていたところ、この作品に出会った」と語った。
彼が今年の初めバラエティ番組のレギュラー出演をしばらく中断し40日間撮影した作品だ。ほとんどすべてのシーンに彼が登場するだけあって撮影スケジュールはハードだった。
イ・シオンは「完ぺきではないが、本当に最善を尽くした」とし、「この作品は、今後私が出演することになる他の作品にいい影響を与えると思う」と慎重に述べた。
劇中の設定上彼は酒に酔った姿で多く登場する。イ・シオンは「30代を超えたら記憶がなくなったりもする。実際酒が飲める量は焼酎2本半くらい」と述べた。
イ・シオンといえば2013年から出演してきたバラエティ番組を欠かすことはできない。地味で気さくで"隣のお兄さん"のように親しみやすい姿で視聴者たちからとても愛された。
「近所を歩いていたら誰かが『イ・シオン』と呼んできた。振り向いたら私は初めて会った方なのに『同じアパートに住んでいるのにどうしてあいさつをしないんだ』とおっしゃった。私を身近に感じて声を掛けてくださったんだと思うが、少し戸惑った。また私の前で『顔が大きい、小さい』『髪を洗ったね、洗ってないね』などといちいちおっしゃる方が多い」と笑った。
それでも彼は「出ていけと言われる時までバラエティ番組を続けたい。私を除いて各分野で最高の芸能人たちとご一緒するのは幸運なことだ」と述べた。
イ・シオンは今年初めあらゆる理由で悪質なコメントに悩まされた。
彼は「自分ではメンタルが強いと思っていたが、実際に巻き込まれてみたらとてもつらく耐えられなかった。家にずっといるようになった」とし「通り過ぎる人々が皆、私の悪口を言っているようだった」と振り返った。そして「もともと私の性格はとてもワイルドで男性的だ」とし「今は言葉を惜しむようになった」と笑みを浮かべた。
イ・シオンは今月15日初回放送されるドラマにも出演する。彼は「状況に従って柔軟にうまく対応するのが私の演技の長所だと思う。ロマンティック・コメディをはじめ、私がやったことのない全ての演技に挑戦したい」と抱負を語った。
最後に「私がこの場にいるのは同僚たちの応援が大きかった。私もまた他人が何と言おうと『私もできる』という自信を持とうと思う。自分を信じないで揺らいだらいけないと思うので」と胸を張った。
