歌手キム・ピル、長年の夢だったアルバムリリース ”聞く人を励ましたかった”

2019年12月16日

深い歌声の歌手キム・ピルにとってフルアルバムリリースは「音楽を始めた20代の頃からの切実な夢」だったという。 2011年のデビュー以来、8年間思い続けてきたその夢をついに今月13日現実のものとした。
キム・ピルはこの日、江南区(カンナムグ)一指(イルジ)アートホールで1stフルアルバム「yours、sincerely」の発売を記念した音楽鑑賞会を開き、作品に込められた思いを伝えた。
アルバムのタイトル「yours、sincerely」は、英語で手紙の最後を結ぶ時に使う言葉。今回のアルバムでキム・ピルは友達に手紙を書くように1つ1つのトラックに自身の思いを詰めこんだ。
その結果、彼の率直で淡泊な内面と音楽的パワーが余すところなく詰められた「自画像」のようなアルバムとなった。
キム・ピルは「私にとって音楽は、真心をつくしてやらなければならない仕事」とし「聞く方にもその心が伝われば嬉しい」と話した。
キム・ピルは2017年初めから社会服務要員として兵役の代替服務を行い、今年1月に召集解除された。今回のアルバム収録曲は、服務中の週末に合間をぬって制作したという。
「TVに出る者として過ごし、(服務のため)立ち止まって顧みたら、なんだか自分自身がぎこちなかった。あれこれ考え、(自分を)振り返る中で楽曲が作り上がった」
キム・ピルの音楽アイデンティティを込めたという説明のように「yours、sincerely」は叙情的なロックサウンドとキム・ピル特有の深い歌声がぎっしり詰まっている。キム・ピルが8曲全曲の作詞を行い、6曲の作曲に携わった。
タイトル曲「Excuses」は、穏やかなアコースティックギターの演奏で始まり、様々な楽器で彩っていく構成が印象的だ。
キム・ピルは「特に個人的な思いや状況が多く込められた曲。“until we free together”という意味の歌詞が特にリスナーの印象に残ると嬉しい」と話した。
「感情を表現し、音楽と生活を楽しむことにおいて、もう少し自由になってはどうかということをたくさん考えた。私の中にも私が作ったルールのようなもの、超えてはならないものがあったので」
「Excuses」のMVには、俳優のチョ・ソンハが出演した。チョ・ソンハがタクシー運転手、キム・ピルが乗客に扮し、繊細な演出で深い響きを残す。
続くトラック「Deprivation」でもキム・ピルは「I want to find / want to find myself」とリスナーに訴えかける。
キム・ピルは「私は欠陥だらけの人間なので、このような歌を作った。イメージする理想の姿に到達できない自分を毎日たくさん発見したりする」と打ち明けた。
夢幻的なバラード「Still You」は映画『エターナル・サンシャイン』からインスピレーションを受けたという。 「(エターナル・サンシャインのような)恋愛はしたことがあるのか」との問いに、彼は「はい、もちろん。若くはないので」と笑って答えた。
しかし、アルバムを締めくくるトラック「Pray」はポジティブな色彩を盛り込んだ。「暗闇をさまよう瞬間も親しみや温もりに包まれてゆっくりと流れていきますように」という歌詞が聞く者に励ましを与える。
「私が元気でいてほしいと願う方、慰めが必要な方にメッセージを伝えたかった。今のままでいいし、そんな時もあるから、大丈夫だと伝えたくて作った楽曲」
キム・ピルは招集解除後、様々な音楽バラエティ番組に出演し忙しい日々を送った。番組で出会ったミュージシャン仲間も今回のフルアルバムにたくさんの声援を送ってくれた。
今月20〜22日の3日間は、ソウルで単独コンサート「COLOURS」を開き、1stフルアルバムの収録曲をライブで初披露する。以降は、大邱(テグ)・釜山(プサン)・城南(ソンナム)などでツアーを開催していく。
彼は「私に寄せられる(リスナーの)メッセージが、辛い時に大きな力となる」と強調した。
「たった一度だけでも、4分余りの私の音楽が誰かの役に立つなら、それだけでとても幸せだ」

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