チョン・ウソン、青春スターから一流俳優に成長したその足跡を追う
2020年01月15日

名前の3文字だけで女心を揺さぶる俳優といえば、“美男の定石”で知られる「チョン・ウソン」が思い浮かぶだろう。
秀麗な容姿を誇っていた青春スターから、本物の演技で俳優人生の花を咲かせた現在の姿までを振り返ってみよう。
前作『無垢なる証人』で人間味あふれる弁護士を演じたチョン・ウソンが、今回180度違うキャラクターを披露する。
新作の犯罪スリラー映画『藁にもすがる獣たち(原題:지푸라기라도 잡고 싶은 짐승들)』で戻ってきたのだ。
この作品はチョン・ウソンのほかにも、ユン・ヨジョンやチョン・ドヨンらが出演し、キャスティング段階から話題になっていた。
13日にソウルで行われた制作報告会では豪華俳優たちが一堂に会すると、取材陣たちからのフラッシュ洗礼が絶えなかった。
『藁にもすがる獣たち』は、巨額の現金カバンを手にするため、犯罪を計画する人々の物語を描き、チョン・ウソンは、元恋人が残したサラ金に苦しみ、犯罪の道に進む公務員を演じた。
特に、今回の映画はチョン・ウソンとチョン・ドヨンの初共演が話題になっている。
制作報告会でチョン・ドヨンは「現場で初共演というのが何か分かった。一緒に演技をしていると、とても恥ずかしくて照れくさかった。それで少し適応するのに時間がかかった。適応してから終わったけど、とても残念だった。ウソンさんともっと長く演技をしたいという気持ちになった」と語った。
チョン・ウソンは「ドヨンさんのことは同僚、友人のように感じていたが、それぞれ活動をしていたので、知らないうちに距離感があったようだ」と振り返った。
前作『無垢なる証人』で人生初の主演男優賞に輝いたチョン・ウソンの次回作としても、期待が高まっている。
チョン·ウソンは「賞の重みはもちろん、キャリアや評価もとても重要だが、現場に出る時は私の前にいる同僚に『私が堂々とした演技、堂々としたキャラクター、深みのある悩みを見せているか』をもっと優先している」と語った。
デビュー当初からチョン・ウソンは演技力より持ち前のハンサムなルックスで注目されてきた。
1994年、映画『KUMIHO/千年愛』で大衆たちに強い印象を与えデビューし、3年後人生を変える作品に出会った。
10代の彷徨と逸脱を扱った映画『ビート(原題:비트)』で反抗心みなぎる高校生イ・ミン役を演じることになったのだ。
2018年に富川(プチョン)ファンタスティック国際映画祭で開かれた特別展でチョン·ウソンは「私に俳優としてとても素敵な“青春のアイコン”という代名詞をくれた作品だった。10代から脱したばかりの20代の年齢で作品をやったので、より上手く表現できたと思う」と当時を振り返っている。
この作品を見て育った後輩たちにとってチョン・ウソンという存在は必ず一度は会いたい先輩でもある。
映画『人狼』で共演したカン・ドンウォンは同作の記者会見で「『ビート』を見て育った世代なので、いつも一度は共演してみたいと思っていたが、やっと実現してとても楽しかった」とコメントした。
また映画『ザ・キング』で共演したチョ・インソンは、「自身にとってチョン・ウソンとは」との質問に「憧れだ。『夢のような時間が今過ぎている』と思いながら撮影していた」と語った。
しかし映画『ユリョン』や『MUSA -武士-』など相次いで興行に失敗し、演技力を問われたことで、俳優として認められるため様々なキャラクターに挑戦し始めた。
2003年の『トンケの蒼い空』では世間知らずのプータローに変身し羽目を外した演技を見せたり、映画『私の頭の中の消しゴム』では切ない恋愛の演技で女心をときめかせ、『グッド・バッド・ウィアード』などを通じてアクション俳優としての可能性も証明した。
そんなチョン・ウソンには俳優人生で欠かせない人物がいる。それは“永遠の親友”俳優のイ・ジョンジェだ。
2人は1999年の映画『太陽はない(原題:태양은 없다)』で縁を結んだ後、20年以上友情を培ってきた。
イ・ジョンジェは「何年も前からいつもウソンさんと一緒に何かを一度やってみようと、ずっと計画しているが、それが本当に簡単じゃない…」と述べている。
近いうちに第2の『太陽はない』が実現することを期待してみてもいいのではないだろうか。
また、チョン・ウソンは社会の一員として自分の声を上げることに躊躇しない男性でもある。
セウォル号の惨事に再び迫ったドキュメンタリー映画『その日、海(原題:그날, 바다)』のナレーションにノーギャラで参加したこともあった。
さらに、国連難民機関親善大使として活動しながら難民問題にも大きな関心を持っている。
昨年開催されたブックトークショーでチョン・ウソンは「難民村にいる人々に出会いながら、『私たちが今享受している日常のひとつひとつ些細なことが、どれひとつとっても感謝せざるを得ない』という思いが、より強くなった」と述べた。
深い演技力だけでなく、俳優として責任意識を持ち、善良な影響を広げているチョン・ウソン。これからも輝き続けるであろう彼の演技人生にますます期待が高まる。
