俳優ナムグン・ミン、「母の冷静な一言が成長への刺激剤となった」…デビューからの軌跡を辿る

2020年01月28日

俳優のナムグン・ミンといえば、刑務所を背景に繰り広げられる医師たちの権力争いを描いたドラマ「ドクター·プリズナー」での主人公ナ・イジェ役の熱演が記憶に新しいだろう。
“名品演技”と大衆から愛されるナムグン・ミンのデビュー初期の姿から人気の秘訣までをまとめてみた。
大ヒットドラマ「ドクター·プリズナー」でナムグン・ミンが演じたのは、患者を思う善良な心の医師であると同時に、復讐のために“悪には悪”の応酬を繰り広げる刑務所の医療課長ナ・イジェだ。
第1話から緊張感あふれる展開で視聴者たちの目を虜にし、初回放送から視聴率が同時間帯で1位を記録し人気を集めた。
ナムグン・ミンはその凄絶な感情演技はもちろん、リアルなアクション演技まで見事に演じきり、“安心して見ることができる俳優”のポジションを確立した。
2001年に映画『バンジージャンプをする』でデビューしたナムグン・ミンが俳優を夢見たのは、テレビ局の公開採用タレントの募集が盛んだった頃に「お母さん、僕、あれやってみようかな?」という一言が始まりだったという。
しかし母親からの反応は冷ややかだったそうだ。ナムグン·ミンは「タレントみたいなのは特別な人がやる仕事。“お前は私が産んだ息子だけど特別な人じゃない”と言われ、むしろそれが刺激剤になって成長することができた」と明かした。
こうして役者としての第一歩を歩み始めたナムグン・ミンは、デビュー当時“リトルペ・ヨンジュン”と呼ばれ注目を集めたが、その一方で気苦労が絶えなかったという。
あまりにも演技が下手で当時は監督からは怒られてばかりいたという。
しかしナムグン・ミンは自分の未熟さを悟り、立派な役者になるための方法を見つけた。自分が学んだことを忘れないように“演技ノート”にメモを取っているそうで彼自身も「ほとんどが演技に関する内容だ」と語っている。
未熟だったことや知らなかったこと、これから直さなければならない部分など、日頃から気が付いたことをメモする習慣を身につけたというナム·グンミンだが、読み込んでボロボロになった台本にもたくさんの付箋が貼られており、自らと向かい合う時間を重ねていることが垣間見ることができる。
今後はイメージ変身も必要だと考えているそうだ。
ナムグン·ミンは「監督がお前はメガネを外すと、優しそうに見えるし、悪そうに見えるし、お前ならではの雰囲気があるからメガネを外したらどうかと仰った」と振り返る。
そんな監督の助言が通じたのだろうか。2005年に放送されたドラマ「ばら色の人生」を通じてナムグン・ミンという名前を大衆に知らせることに成功した。
しかし喜びもつかの間、その後の約10年間は似たようなキャラクターを相次いで演じ、一時はスランプを経験した。
だが、2015年にあるドラマで、怒りの感情コントロールができない障害を持つ財閥3世役を演じ、悪役も演じることができるということを立証してみせる。
そしてナムグン·ミンと言えば絶対に欠かせない2017年に放送されたドラマ「キム課長とソ理事~Bravo! Your life~」では、言うべきことは言うキム・ソンリョン課長を演じた。
このドラマで彼はふてぶてしい表情でコミカルな演技を完ぺきに演じ、“人生キャラクター”を誕生させた。
この作品を演出したイ·ジェフンプロデューサーは「普通俳優は自分が壊れるのを恐れて、心配するケースが多いが、この作品でナムグン・ミンさんはそういうことが一切なく、私の想像より更に弾けてくれた。だから結果的に面白いシーンは現場で作られたものが非常に多い。とてもありがたかった」と絶賛した。
その年の「KBS演技大賞」では男性最優秀賞を受賞し、唯一無二の俳優として価値が認められた。
俳優として作品活動を行う合間を縫って映画監督への夢を育ててきたナムグン・ミンは2016年、初めての作品を世に出した。
自ら脚本まで手がけた映画『LIGHT MY FIRE(英題)』は、殺人事件を暴く刑事の孤軍奮闘記を描いた短編映画だ。
監督のナム·グンミンの姿を一緒に撮影した俳優のヤン·ジュホは「思ったより気楽だったし俳優をとても尊重してくださった。おそらく自身が俳優として現場で経験しながら残念だった部分をうまく反映していたのだと思う。現場での状況はいつも変わることがあるが、そういう部分も含めてすべて予想して現場に来られていた」と説明した。
俳優と兼業する監督であるだけに、撮影現場でもスターオーラは隠せなかったそうでヤン·ジュホは「現場でも素敵な身のこなしで、ディレクション演出指示する姿がとてもかっこよかった。後ろで女性スタッフたちが『どうしよう、とてもかっこいい』と声を上げるほどあった」とも語った。
かっこよく決めた姿で現場に通ったのは、おそらくこの映画の主演を務めたモデル兼俳優のチン·アルムの存在が大きかったのではないだろうか。
監督と俳優として出会った2人は、この作品の撮影後となる2016年から公開恋愛中だ。
渇望していた監督の夢も叶え、恋人と出会うことができたのだから、こういうことを「二兎を捕まえた」というのだろう。
最後にナムグン・ミンは「いつも演技に対して疑わず、常に懸命に自分自身を省みることができる役者になるべく常に努力する」と今後の抱負を語った。
鳥肌が立つような悪役から愉快なコミック演技まで、ジャンルを問わず躍進を遂げる俳優ナムグン・ミンの今後から目が離せない。

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