ハ・ジョンウ、主演映画『クローゼット』で「父親の演技は育児初心者の姿を表現した」
2020年01月31日

「まだ結婚していないが父親役を演じるぎこちなさを新米パパの姿で表現しようとした」
映画『白頭山(ペクトゥサン、原題:백두산)』で火山爆発を防ぐため孤軍奮闘した俳優のハ・ジョンウが、今度は娘を失った父親になった。来月5日に公開するミステリー映画『クローゼット(原題:클로젯)』でである。
ハ・ジョンウは『クローゼット』で押入れの中に消えた娘を探し回るサンウォンを演じた。サンウォンは突然妻を亡くし、疎遠になった娘との関係を修復しようとするが悪戦苦闘する。
30日午後、鍾路区(チョンノク)昭格洞(ソギョクドン)で会ったハ・ジョンウはサンウォンについて「育児を一度もしたことがない“キロギアッパ(子どもを母親同伴で海外留学させ、自らは韓国で1人暮らしをしながら仕送りをする父親)”」だと説明した。
さらにハ・ジョンウは「娘と2人きりで生活をする事自体が落ち着かない人だ。それなりの努力をするがサンウォンができることは物質的に与えることだけ。私がまだ結婚をしていないので、父親としてぎこちないのは同じだろうと思った。それをそのままさらけ出さなくてはいけないと思った。また監督とその家族の間でもヒントを得たりした。家族がアメリカにいるから久しぶりに会うとぎこちなかったそうだ」と述べた。
サンウォンが娘を失った父親だったため、ハ・ジョンウは「久しぶりにドライで笑いが無いキャラクターを演じた。毎回冗談を叩く人物だけを演じることはできない」と笑った。
サンウォンとともに娘を探す退魔師のギョンフンを演じたキム・ナムギルとは今回初めて共演した。ハ・ジョンウは「今はかけがえのない間柄になった」と強調した。
彼は「10年前にコ・ヒョンジョン先輩のファンミーティングの控室で初めて会ったが、その時は特に話さなかった。その後チュ・ジフンから“耳から血が出るほど面白い”とキム・ナムギルさんを紹介され一緒に会った。酒がまったく飲めないのに、私と会ったからと焼酎2杯を飲んで、倒れて寝てしまった。その姿が愛らしくかわいかった。その後一緒に『クローゼット』を撮って、今はしょっちゅう会う間柄になった。どうしてこんなに出会うのが遅かったんだろうと思っている」とエピソードを明かした。
演出を務めたキム・グァンビン監督とは15年前に映画『許されざるもの』を通じて初めて会った古い縁だ。学校の同窓である2人は当時主演俳優と同時録音のスタッフとして一緒に仕事をした。
ハ・ジョンウは「その時、撮影が終わり一緒に家に帰りながらいつも映画の話をしていた。キム監督は“僕はこんな映画を撮りたい”と言い、私は“ロバート・デ・ニーロのような俳優になりたい”と言っていた(笑)『許されざるもの』は夏にクランクインしてから季節が変わり13か月間撮影をしたが、その13か月、キム・グァンビンは現場にずっといた」と振り返った。
「キム監督のシナリオでなくても出演したか」という質問にハ・ジョンウは「誰が持ってきたかによって変わると思う」と笑った。
今回の映画に製作者としても参加したハ・ジョンウは格別な愛情を示した。
彼は「様にはなっていた(笑)コンピューターグラフィックスやサウンドがいい。私は製作者なので映画の核心まで触れることができなかった。それは監督の役目だから」と述べた。
その一方で彼は「製作者としては役者とは違う目標を持っている」とも語った。
ハ・ジョンウは「『クローゼット』のようなミステリー・スリラーは比較的低予算の映画だから自ら製作に参加したり企画をしないと開発するのが難しい。責任感まではよく分からないが、映画の多様性をもう少し追求したい気持ちだ。最近俳優たちもたくさん演出を手掛けているが、これを通じて大規模な映画だけを作るジャンルの偏向問題を解決することができたら幸いだ」と説明した。
現在、『ボストン1947(原題:보스턴 1947)』を撮影中のハ・ジョンウは忙しいスケジュールをこなしている。彼は「演技に対する悩みは続いている」と打ち明けた。
最後に「悩むからといって疲れたりストレスを感じたりしはしない。私の経歴と、観客が要求するものに合わせて表現できるかどうかをずっと悩んでいる。人が生きる世の中にもう少し近づいて、体験して、生きていきながら新しい表現方法を探している。“どうしたら上手く演じられるか”は、つまり“どうしたら上手く生きていけるか”と隣り合わせの悩みだと思う」と胸の内を語った。
