名脇役たちが明かす…「助演として生きる方法」
2020年03月19日

ドラマには、作品を牽引する主人公の横に、必ずストーリーに活気を加える周辺人物がいるものだ。
時には些細な笑いを与えたり、時にはストーリーの流れを変えたりと、主演と同じくらい重要な役割を担っている。
作品の質を一層、高める「名脇役」たちは、主演とはまた違う魅力に満ちている。
そんな助演俳優たちが明かした「脇役として生きる方法」についてご紹介していきたい。
まずは、作品の中においてもプライベートにおいてもカリスマ溢れる女優のナ・ヨンヒだ。
KBSドラマ「黄金の私の人生」では独特のオーラでお金持ちの奥様役を見事にやってのけた。
彼女は1981年、初の主演映画『暗闇の子供たち(原題:어둠의 자식들)』をヒットさせ一躍スターダムにのし上がった。
以降、女優としてお茶の間やスクリーンで縦横無尽に活躍してきた。
しかし結婚と共にスランプに陥り、主演の座を明け渡してしまった。そしてついには引退まで考えたことがあるという。
苦心の末、助演としての立場を受け入れ、第二の女優人生を歩むことにした彼女。
そのような大きな決断に至った理由はどんなものだったのだろうか。
ある番組のインタビュ―で彼女は「看板スターだった先輩俳優たちが結婚し、すべてを捨てて母親、父親になっている姿を見ながら、またそのような過程を見ながら、“これから私もそんな風にやっていかなければいけないのだな”と考えるようになった」と明かした。
こうしてナ・ヨンヒだけの理知的で堂々とした「21世紀の母親」キャラクターが誕生したのだ。
ナ・ヨンヒのこれからの活躍を応援していきたい。
次にご紹介するのは、脇役界でも特に経験豊富な俳優イ・ハヌィだ。
愛情深い父親役からコミカルな役まで、様々なキャラクターを演じ、なくてはならない名脇役となった彼。
30年以上、助演を担ってきたため、出演量が多いとかえって落ち着かないのだとか。
あるバラエティ番組で彼は「ドラマで主人公格の役を1度やってみたのだが、1日中ずっと撮影という日が1週間続いた。これまで2日以上フルで撮影という事はなかったので、パニックになってしまった。それこそ撮影に飽き飽きしてしまったというか…」とのエピソードを明かした。
主役になりたいというのではなく、今の立ち位置に満足していて、与えられた役を前向きにこなしていきたいというイ・ハヌィ。そんな謙虚な姿がとても素敵だ。
最後にご紹介するのは、強烈なキャラクターを多くこなしてきた女優のイ・ミドだ。個性的な演技で視聴者をドラマに引き込んできた彼女だが、最初から喜んでそのような役を引き受けていたわけではなかったという。
あるトーク番組で彼女は「これまでもっとブスに映らなければいけないと、入れ歯をしてみたり、そばかすを描いてみたり、髪の毛をぼさぼさにしてみたりした。そんな役ばかりをたくさんやったため、20代半ば以降はとても辛かった。あんなに大きな画面にこんなひどい私の姿が映し出されるなんて…」と配役のゆえに悩んだエピソードを明かした。
そしてついには映画『漁村の幽霊 パクさん、出張す』で幽霊に取りつかれる役のオファーが来たという。
たくさん悩んだ末、このオファーを引き受けることにした。可愛く見せたい盛りの時期になぜこのような役を引き受けたのだろうか。
彼女は「出演を躊躇している私に母が“監督がこんなに熱烈にオファーしてくれているのだから、引き受けてあなただけの味を出してきなさい”と言ってくれた。そしてこれまで担ってきた役を前向きにとらえることができるようになった。綺麗な女優さんたちはみんな口をそろえて“キャラクターのたつ役をやってみたい”と言うが、私はそんな役ばかりを担ってきた。それはとても面白いことなのだと思うようになった」と母のアドバイスをきっかけに、一皮むけたことを明かした。
作品のためなら、すべてを捧げるイ・ミドの演技。
どんなことも恐れず熱演を繰り広げる姿が、さらにかっこよく、美しい。
役割の大小に関わらず、圧巻の演技力としっかりとした存在感で作品に面白さを加える名脇役たち!
今後も様々な作品で会えることを願いたい。
