ヒューマンドキュメンタリー「人間劇場」…身近な人々の日常を追い、ついに20年
2020年05月14日

私たちの身近にいる人々の生活をドキュメンタリー形式で放送してきたKBSの「人間劇場(原題:인간극장)」。ヒューマンドキュメンタリー番組の元祖ともいわれる同番組がついに20周年を迎えた。
これを記念して今日は、番組が輩出したスターや、映画化された感動実話をご紹介していきたい。
2000年5月1日に韓国で初放送されて以後、先月まで実に1032人の主人公がお茶の間に笑いや涙を届けてきた。
そのうちの一人に女優のナム・ボラがいる。時はさかのぼり、12年前の2008年1月。8男5女の大家族の長女として彼女は同番組に出演した。甲斐甲斐しく妹や弟の世話をする姿が映し出され、「私が産んだわけではないけど、育てないといけないでしょう?学費なども私が工面してあげないといけないと思う」と言った彼女の言葉は、視聴者の心を打った。
大学の演劇映画学科に進学するため、実技試験の準備をする姿も放送された。
飾り気のない素朴な生活を公開したからだろうか。
ナム・ボラは明るく、親近感湧くイメージの役を主に担い、多くの人々に愛される女優に成長した。
歌手パク・サンダラも同番組に出演した主人公のうちの一人だ。彼女は2004年10月に「フィリピンのBoA」として紹介された。
フィリピンのあるオーディション番組で入賞し、現地でスターとなったエピソードが伝えられた。
彼女は、歌、ダンス、演技など様々な才能で人々の注目を浴びた。
その後、ガールズグループ2NE1として韓国での活動を始め、今ではワールドスターにまでのぼりつめた。
こればかりではない。「人間劇場」が紹介した主人公たちの話は、映画化されたりもした。
2002年に放送された「独身男性、ウズベキスタンに行く」編は、映画『ウェディング・キャンペーン』のモチーフになった。
ウズベキスタンに7泊8日の花嫁探しの旅に出る2人の独身男性の話だ。
2006年に韓国で初公開された映画『裸足のギボン』も「人間劇場」が紹介した実話をもとに作られた映画だ。
実在する「オム・ギボン」氏が主人公だ。
発達障害を持つ彼は、母に入れ歯をプレゼントしようとマラソン大会に参加する。このエピソードが大きな感動を呼んだ。
また、「人間劇場」が紹介したエピソードをもとに作られた映画として、この映画も欠かす事ができない。それは映画『マラソン』だ。
発達障害を持つ1人の青年がマラソン大会に挑む姿を描いた。
2002年の「走れ!息子よ」編に出演した「ぺ・ヒョンジン」氏と彼の母親がモデルとなった。
放送当時、障害に対する偏見を克服していく2人の姿が深い余韻を残した。
このように「人間劇場」はこれまでの20年間、平凡な人々の平凡な生活を収めてきた。
同じことの繰り返しに見える日々でも、ふと見方を変えれば、私たちの身近にも将来の大スターや感動エピソードが転がっているかもしれない。
