ペ・ジョンオク、映画『潔白』で認知症の老け役に挑戦…「いつかはやる役だと思い引き受けた」

2020年06月10日

35年歴のベテラン女優のペ・ジョンオクにとっても“認知症を患った村のお年寄り”は挑戦だった。
昨年出演したドラマで演じた政策補佐官出身で野党代表になった立志伝中の役柄のように、知的なエリートキャラクターがぴったりの彼女なので、内心躊躇したのではないかと思った。
演技に対する渇きで快く引き受けたというペ・ジョンオクは「いつかはやる役柄だったし、これで終わりではない」と述べた。
韓国で公開中の映画『潔白(原題:결백)』で彼女は、夫の葬式で農薬入りのマッコリを飲んだ住民たちが死亡する事件の容疑者となるチェ・ファジャを演じた。急性認知症を患った彼女は事件を覚えておらず、ずいぶん前に家を出て、有能な弁護士になって帰ってきた娘を認識できない。
彼女は実際のニュースに登場した農薬殺人事件に関心を持っていた時に、その事件をモチーフにした『潔白』のシナリオを受け取った。
ペ・ジョンオクは「私が引き受けた役柄とは関係なく、シナリオ自体を興味深く読んだ。そんなに一気に読むつもりはなかったが。私の役柄というよりはシナリオや作品そのものを見て決定した」と明かした。
男性のキャラクターが主流となり、女性のキャラクターは限定的な状況で、世代が違う2人の女優が作品をリードしていくという意味でも「とてもうれしい作品」だと述べた。
しかし作品の中で認知症を患ったファジャは娘のジョンイン(シン・ヘソン)を認識できず、病気の息子だけを面倒見る。「作品の中の関係を撮影現場でも維持するのは感情に役立つ」とし、「食事も一緒にとらず、ぎこちない距離感をキープしようと努力した」と述べた。
2、3時間はかかる老け役のメイク過程を「チェ・ファジャという人物に没入することを願う気持ちでずっと見守った」という彼女は「チェ・ファジャを理解するために努力し、私がチェ・ファジャに見えるようにするのが一番大きな宿題だった」と明かした。
作品の試写会が終わり開かれた記者懇談会でホ・ジュノは「ペ・ジョンオクとシン・ヘソンのお2人のファンになった映画だ。感動が消えない。2人の演技を見逃さないでほしいと自信を持って推薦する」と強調した。
ペ・ジョンオクは「今回の作品を通じて聞きたかった言葉はホ・ジュノさんからすべて聞いた。すべて話してくれてありがとう」と笑った。
ホ・ジュノとロマンティックなコメディをやりたいという意思も強く表した。
ペ・ジョンオクは「とても素敵に年を重ねていると思う。こうしてカッコよく年を取っている同期や先輩・後輩たちを見ると年を取ることが怖くない。機会があればホ・ジュノさんとロマンティックコメディをやりたい。これは必ず記事にしてほしい」と説明した。
演技生活35年目、いつの間にか現場で大先輩になった。シン・ヘソンは初めて共演したペ・ジョンオクについて「純粋な俳優の情熱を持っていらっしゃる」とし、「まだやってみたい役柄が多いとおっしゃっていて、大変な撮影でもつらい素振りを見せない」と述べた。
ペ・ジョンオクは「演技をする時が一番幸せで、生きているという気持ちになる。私が一番上手にできることだから。若い時よりは体力が足りないので、大変だと思う時があったしスランプもあったが、仕事をすることが幸せなので絶えず走ってきたのではないかと思う」と振り返った。

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