“第一世代ミュージカル俳優”チョン・スギョン&チェ・ジョンウォン、『ブロードウェイ42番街』で熱演中
2020年06月26日

“ダンス・歌・演技”、この三拍子をすべて兼ね備えなければならないのがミュージカルだ。
30年あまりその舞台で活躍してきた女優2人がいる。名実ともに“ミュージカル界のディーバ”であるチョン・スギョンとチェ・ジョンウォンである。
先日、彼女たちに話を聞く機会が設けられた。
控室にスタンバイしていた2人は華やかなタップダンスで迎え入れてくれて、さっそく息の合ったコンビネーションを見せた。チェ・ジョンウォンは、「朝のあいさつにはタップダンスの音だと思う」と述べると、チョン・スギョンは「それはいいね。『ブロードウェイ42番街』のタップダンスはモーニングコールにピッタリ」と、のっけからテンションの高いトークが弾んだ。
そんな相性ピッタリのタッグを誇る2人が出演する『ブロードウェイ42番街』が現在、ソウルで上演中だ。
まずこの作品の見どころとしてチョン・スギョンは「ミュージカル俳優を夢見るペギー・ソーヤーという女性が、主役を掴みスターダムにのし上がるという、そんなミュージカルを作る人たちの物語」だと紹介した。
ミュージカル『ブロードウェイ42番街』は1996年に韓国で初演され、チョン・スギョンとチェ・ジョンウォンもその舞台で共演していた。
チェ・ジョンウォンは「今回私が演じているドロシー・ポラック役をチョン・スギョンさんがやっていた。本当に上手で、『いつか私も年を重ねたら、スギョンお姉さんが演じていたあのドロシー・ポラックを必ずやりたい』と思っていたが、2016年にその願いが叶った」と、当時と今の違いを明かした。
一方チョン・スギョンは「当時のチェ・ジョンウォンさんはダンスと歌が上手なアニーという役だった。アンサンブルの中ではトップだったし、そういうキャラクターを演じられるほど若かった」と振り返った。
この作品の主人公ペギー・ソーヤーのように、アンサンブルでトップのミュージカル俳優となったチェ・ジョンウォンは、インタビュー中に劇中歌「Shadow」や「I Only Have Eyes For You」を披露してくれた。
チョン・スギョンも「さすが!」と絶賛するほど、ワンフレーズだけ聞いても、彼女の歌声は人の心を惹きつける力があった。
30年以上舞台に立ち続けた2人は、韓国を代表する“第一世代ミュージカル俳優”と呼ばれているが、活動を始めた当時は、大衆に馴染みのないジャンルを広めるために奔走し、環境も劣悪だったという。
チェ・ジョンウォンは「自分たちの衣装は自分で洗濯し、セットや照明も運んだり、チケットも手売りしていた」とし、チョン・スギョンは「『キャッツ』を上演した時は、注目されるのではないかと猫のメイクや衣装を着たまま街頭でチラシを配ったりもしていた」とも明かした。
新人時代からこれまで多くの舞台に立ってきた2人だが、最も記憶に残っている作品としてチェ・ジョンウォンは『マンマ・ミーア』を挙げ「もう1つある」としながら、チョン・スギョンと共演した『キス・ミー・ケイト』を挙げた。
まるで姉妹のように仲が良く固い友情を誇る2人だが歩んできた道はそれぞれ異なり、中でもチョン・スギョンは「私の黄金の人生」や「棚ぼたのあなた」などのKBSドラマとも深い縁がある。
チョン・スギョンは「ドラマの現場では萎縮してしまいがちだったが、ミュージカル界の俳優としてプライドを持って臨んだ。そんな気持ちが自分を奮い立たせ、上手に演じられたと思う」と胸を張った。
最後にチェ・ジョンウォンは「ステキな夏になることを願う気持ちで、皆さんがたくさん劇場に足を運んでくださることを心から願っている」とファンに呼びかけた。
チョン・スギョンは「観にいらして『忘れられない作品だ』、『あの時彼女たちがとても幸せにしてくれた』という楽しさをお届けできる俳優になるべく、最後まで一生懸命努力する」と抱負を明かした。
2人の熱演が光るミュージカル『ブロードウェイ42番街』は、ソウル・シャルロッテシアターで今年8月まで上演される。
