映画『オーケー!マダム』、5年ぶりスクリーン復帰のオム・ジョンファが主演…それぞれの“任務”で魅了
2020年08月04日

『ミス・ワイフ』以来、5年ぶりにスクリーン復帰した女優のオム・ジョンファは自らの“任務”を全うした。
コミカルアクション映画『オーケー!マダム(原題:오케이 마담)』のミヨンは市場の商魂たくましい揚げパン屋の社長で、愛する年下の夫ソクファンと隠したい自身の才能を受け継いだような賢い娘の前では、甘く優しく愛らしい妻であり母だ。
ソクファンの努力でドリンクのフタについていた懸賞で旅行チケットに当選する。しかし喜びも束の間、ミヨンはその権利を転売することを考えるが家族の願いでハワイに初めて家族旅行に出かける。そんな中、秘密要員を追う北朝鮮テロリストのリ・チョルスン(イ・サンユン)一味が同じ飛行機に乗ったことで修羅場と化す。
作品は北朝鮮の工作員たちの悲壮なスパイアクションで始まり、心和む生活ドラマに変わるが、本格的な航空機ハイジャックアクションに移る。
ハイジャックしたテロリストに直面し、ミヨンは隠してきた実力を発揮して飛行機を救わなければならない。コンピューター修理の専門家であるソクファンも侮れない過去の実力を示し、スパイ要員を夢見るがいつもどこか足りない新人客室乗務員(ペ・ジョンナム)がこれを手伝う。
オム・ジョンファはキュートで愛らしい生活を送る演技から始まり、狭い飛行機の内部で道具を活用する丸腰のアクションや涙いっぱいの感情演技まで続ける。
悪役やアクションを得意とする俳優のパク・ソンウンもあふれる家族愛や絶え間ないおしゃべりを持て余すソクファン役で新しい姿を披露する。
序盤以降の話の大部分が飛行機の中で進められるため、機内を埋める脇役キャストたちの役柄も重要だ。
その中に客室乗務員と乗客として搭乗し、カメオ出演する俳優を見つける面白さもある。
“緊張する男”として笑いのポイントを担当するキム・ナムギルをはじめチョン・マンシクやキム・ヘウンは機長と事務長、キム・ビョンオクは迷惑な3選国会議員、チョン・スギョンが嫁と遠征出産に出かける金持ちの姑として至る所で“味付け”の役割を担う。
『Peninsula(英題)』(原題:반도)でキム二等兵役を務めたキム・ギュベクはお人好しな技術職の北朝鮮工作員として、もうひとつの笑いのポイントを加える。
作品の面白さはここまでだ。無理なストーリー設定と構造は不安定で、流れは滑らかではない。
北朝鮮と国家情報院という最も現実的で明確なイメージを持つ存在が、コメディとアクションの両方に足を踏み入れ、足並みの乱れが生じた。秘密兵器のように隠していたどんでん返しは予想から外れていたが、ストーリーを支える力はある。
映画『オーケー!マダム』は、実話をもとにしたスリラー映画『消された女』(2016)を手掛けたイ・チョルハ監督の新作で、8月12日から公開されており15歳以上観覧可能である。
