映画『勝利号』主演ソン・ジュンギ、製作報告会に登場「韓国初のSF映画というチャレンジ精神に惹かれた」
2020年08月19日

「人が生きる物語が盛り込まれている、韓国的なSF映画です」
映画『勝利号(原題:승리호)』の出演陣が作品の魅力についてこのように口をそろえた。
韓国初の宇宙SF映画を標榜する『勝利号』は、2092年を背景に宇宙ゴミの清掃船“勝利(スンリ)号”の乗組員が、大量破壊兵器として知られた人間型のロボット“ドロシー”を発見した後、危険な取引に飛び込む物語を描く。
ソン・ジュンギ、キム・テリ、チン・ソンギュ、ユ・ヘジンが出演し、『私のオオカミ少年』(2012)や『探偵ホン・ギルドン~消えた村~』(2016)などを手掛けたチョ・ソンヒ監督の新作だ。
今月18日、オンラインで開かれた製作報告会でソン・ジュンギは「『私のオオカミ少年』を撮影した際、監督が宇宙SF映画を計画しているという話を聞いた。宇宙ゴミというテーマが新鮮だった。韓国で初めて宇宙SF映画をやるというチャレンジ精神に最も惹かれた」と述べた。
さらに「CG(コンピューター・グラフィックス)を使用した場面の数々も観客を一気に夢中にさせる。大きな画面でいいサウンドと一緒に観れば満足できる」と付け加えた。
キム・テリも「宇宙映画をやると白い宇宙服と華やかな宇宙船を想像するが、『勝利号』は面白味がある。破れた服を着た登場人物の“人生の物語”が盛り込まれている」と強調。
チン・ソンギュは「韓国で作った宇宙SF映画に参加できることがメリットだった。宇宙ゴミの清掃員の物語が興味深かった」と出演の背景を明かした。
ソン・ジュンギは金になることなら何でもする“勝利号”の操縦士テホを、キム・テリは“勝利号”の船長そしてチン・ソンギュは、ギャング団のボスから機関士になったタイガー・パク役を演じた。
ユ・ヘジンは槍投げロボットの“アプドン”を演じ、生まれて初めてスーツ(全身タイツ)を着て装備を付けたままモーション・キャプチャー演技を披露。劇中では俳優ユ・ヘジンの顔ではなく、CGで作った“アプドン”の顔が確認できる。
ユ・ヘジンは初のモーション・キャプチャー演技への挑戦について「初めは声優のオファーを受けたが、他人がやるアクションの演技に声だけを合わせると、どうしても自分のようではない気がするので、僕がモーションまですべてやるといった。“アプドン”に生命をもっと吹き込みたかった」と述べた。
“アプドン”については「かわいらしくもあり、小言も多い。ファッションに関心が高く服を頻繁に着替えた。ロボットに人間的な面を投じたようだ」と笑みを浮かべた。
数十年後の未来を描いているだけに登場人物は、見た目の面でも強烈な姿を誇る。
特にチン・ソンギュはタイガー・パクのレゲエスタイルのヘアスタイルをキープするために、かなり苦労をしなければならなかった。
チン・ソンギュは「15時間編んだ髪だったが、外見的には悪くはなかった。その髪をキープするために4か月間洗髪できなかった」と振り返った。
韓国キャストの他にも『ホビット』シリーズや『オーシャンズ8』(2018)などに出演したハリウッド俳優のリチャード・アーミティッジが出演。
彼は危険に蝕まれた地球を避け、新しい人類のねぐらを創造することに成功した企業の創業主のジェームス・サリバンを演じた。
チョ・ソンヒ監督は作品のきっかけについて、「10年ほど前に友人と宇宙ゴミに関する会話を交わしていた。銃弾より速い宇宙ゴミを収集する宇宙労働者を、韓国人がやったらどうかという思いでシナリオを書いた」と説明。
さらに他のSF映画と違う点については「登場人物がローンの利子を心配し、テンジャンチゲ(味噌チゲ)と米飯を食べる。かっこいい超能力を持ち、スーツを着るハリウッドの英雄ではない韓国の庶民が宇宙船に乗り飛び回るのが作品の最大の個性だ」と強調した。
『勝利号』の製作報告会はオフラインで計画されていたが、ソウルや首都圏を中心に新型コロナウイルス感染症が再拡大したことによりオンラインに変更された。
チョ監督は「大きな画面とスピーカーで鑑賞できるように力を注いだが、現状を考えると劇場に来てご覧になってほしいと申し上げるのに躊躇する。作品が公開される頃には、状況がとてもよくなり、観客が気楽な気持ちで作品を楽しんでいただきたい」と伝えた。
映画『勝利号』は9月23日に公開予定だ。
