BTSやSUPER JUNIORらの成功の陰に、インディーズなどと生じる大衆音楽の“格差社会”

2020年09月07日

ボーイズグループBTS(防弾少年団)がビルボードのトップを獲得しながら、韓国の大衆音楽に対する期待がいつにも増して高まっている。
しかし新型コロナウイルス感染症の再拡大により、困難を訴えているミュージシャンがあまりにも多いことが現実にはある。
中小の音楽制作会社や大衆音楽アーティストが、オンライン公演を開催することもままならない実情があり、創作活動に大きな危機を迎えている。
4月18日と19日の両日間、BTSはYouTube公式チャンネルを通じて初めてオンラインによるアンタクト(非対面)コンサート「BANG BANG CON」を開催。
最高同時アクセス者数は約75万人を記録し、チケットの売上だけで200億ウォン(約18億円)を超えた。
SUPER JUNIORも5月31日、オンラインコンサート「SUPER JUNIOR LIVE - Beyond the SUPER SHOW」を開催し、“拡張現実”などの最先端技術を活用したオンライン公演を通じてファンと交流を図った。
新型コロナウイルス感染症により観客とともに楽しむ公演を行うのが難しくなると、オンラインを通じての公演に活路を見出したのである。
韓国政府も来年下半期に専用スタジオを造成し、アンタクト公演を積極的にサポートする計画だが、オンライン公演により収益を上げることができる大衆アーティストはごく少数に過ぎない。
いまだに“無料”という認識が強い上に、ファンを魅了する見どころや満足な公演を準備しようとすると、かなりの費用がかかるためだ。
3ピースバンド「Broccoli,you too」のリーダーを務めるユン・ドグォン(ベース)は「公演をアンタクトに移すだけでも、観客に対応する費用を除いた残りは実際にこれまでのオフライン公演とほとんど同じだ」とコメント。
公演会場のレンタル費や放送設備、スタッフ人件費、衣装、広報費までインディーズバンドのオンライン公演費用は500万ウォン(約44万円)程度と推算される。
チケット価格を2万ウォン(約1,800円)にしても、250人以上の観客を集めてこそ、赤字を免れることができる。
音楽制作会社「Sound Republica」の共同代表を務めるノ・ゴンシク氏は「チケットを購入して実際に参加するケースは本当に簡単なことではない。アイドルはファンダムがとても堅実に形成されているために、アンタクト公演の場合での活動も可能だ」と述べた。
コロナ禍以降、公演が相次いで中止され、中小の音盤制作会社が被った被害は130億(約11億円)台といわれている。
このまま事態が収束せずに行くと、多くの大手芸能プロダクションが作り上げた音楽だけが生き残るかもしれないという懸念すら出てくる。
韓国音楽レーベル産業協会のユン・ドンファン副会長は、「『音楽はしばらくやらなくてもいいのでは』という声もあるが、業界に携わる本当にたくさんの人たちの生計がかかっており、またその背景には大衆文化という非常に重要な要素がある」と、実情を伝えている。

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