ユ・アイン主演の新作映画『音もなく』、キム・デミョンの初主演映画『石ころ』…今週、韓国で公開
2020年10月15日

韓国映画界が特に大きな盛り上がりを見せる秋夕(チュソク:韓国のお盆)も終わった。このまま閑散期に突入するかのごとく見える韓国映画界に、新作映画2本が乗り込む。
■映画『音もなく(原題:소리도 없이)』
一生懸命、自分の仕事をこなしている人は、傍から見れば、誠実な小市民だ。しかし、それが犯罪に関わる仕事だったらどうだろうか。「悪の平凡性」という問題意識を描き出した独特な犯罪スリラー映画だ。
勤勉で誠実、そして平凡な小市民のように見えるテイン(ユ・アイン)とチャンボク(ユ・ジェミョン)は、犯罪組織から死体処理という仕事を請け負ってやっている。
悲惨な犯罪現場を片付けながらも、「与えられた仕事に感謝しなくては」という信念で、彼らはひたすら忠誠を尽くす会社員のように業務を遂行する。
ある日、彼らは依頼を受けて誘拐された女の子を預かることになり、そこから予期せぬ事件に巻き込まれていく。
社会に順応する平凡な市民が、恐ろしい罪を犯す可能性があるという「悪の平凡性」を、悪事を働く優しい人々という独特な設定で描き出した。
同映画で、ユ・アインは俳優人生初めてとなるセリフのない演技に挑戦した。
■『石ころ(原題:돌멩이)』
田舎の村で精米所を営む“ソック”は、発達障害を抱える30代の青年だ。彼は、村の祭りでひったくり犯と疑われた家出少女“ウンジ”を助け、それをきっかけに2人は、かけがえのない友達となっていく。
そんな中、ウンジが事故に遭い、ソックが応急処置をしようとしたところ、たちまち性犯罪者となってしまう。
監督が注目したのは、人間が持っている“信頼”の不完全性だ。
村の神父は、ソックを助けようとするが、彼が犯罪者ではないという考えにまでは至れない。ウンジを保護しようとする教師は、自分が現場を目撃したため、それが真実だと思い込んでいる。
ソックの「神父様、僕を信じますか?僕は信じているのに」というセリフが観客の心を打つ。
俳優キム・デミョンの初主演作品で、第23回釜山国際映画祭に公式招待された。
同映画は当初、今年8月に公開される予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3度も公開を延期した。ようやく日の目を見る作品なだけに、人々の関心も高まっている。
