「第25回釜山国際映画祭(BIFF)」、無事に閉幕…レッドカーペットなくして座席シェア率は歴代最大

2020年11月02日

新型コロナウイルス感染症によりレッドカーペットなしのオン・オフラインで行われた「第25回釜山国際映画祭(2020 Busan international film festival, BIFF)」が10日間の日程を終えた。
昨年に比べて入場客は大幅に減ったが、過去に類を見ないほどの高い座席シェア率と、“安全な映画祭”という記録を残すことになった。
「釜山国際映画祭」は先月30日の午後8時から、クロージング作品『ジョゼと虎と魚たち』(監督:タムラコータロー)の上映を最後に映画祭に幕を下ろした。
映画祭期間の公式上映館となった「映画の殿堂」6スクリーンで65か国192本の作品が上映。
今年の観客数は1万8311人で、昨年の18万9116人に比べ10分の1に減少した。
しかし映画有効座席のうち、シェア率が史上初めて92%を記録。「Community BIFF」のオンラインイベント時も2108座席中87%に達する1824人が参加し、熱気を確認することができた。
同映画祭主席プログラマーのナム・ドンチョル氏は「観客が映画に飢えていることを感じることができた」と評価。
オンラインで開かれた「Forum BIFF」や「Asia Contents Awards」、「Asian Film Awards」、「Masterclass」も累計再生回数(10月30日0時現在)が3万201回を記録した。
今年は新型コロナウイルス感染症への挑戦に向けて準備された作品にも関わらず、映画のゲストや観客との出会いを設けたイベントがオン・オフラインで135回も行われ、活発に繰り広げられた。
タイやベトナム現地と同時にオンラインイベントが成功裏に開かれたことも、今年の釜山国際映画祭で注目すべき点だ。
ナムプログラマーは、「海外にいる監督が映画祭が開かれるという事実に感動し、劇場にいる観客と会うことについても意味深いと述べた。『Forum BIFF』もオンライン会議システムの導入を通じてさらに活発化したという感触を得た」と述べた。
付帯イベントである「Asian Contents & Film Market」もオンライン開催にも関わらず、昨年より5社増加した20か国205機関と企業が参加する成果を収めた。
映画祭のニューカレンツ賞(最優秀新人監督賞)には、春本雄二郎監督の『由宇子の天秤』とルスラン・パック監督の『Three(英題)』が獲得。
ジソク賞(「アジア映画の窓」部門最高賞)は、ナヴィド・マフムーディ監督の『Drowning in Holy Water(英題)』とアバス・アミニ監督の『The Slaughterhouse(英題)』に与えられた。
ソンジェ賞(短編最優秀作品賞)はジェリー・パック監督の『Georgia(英題)』、Lkhagvadulam PUREV-OCHIR監督の『Mountain Cat(英題)』が受賞。
今年の映画祭開催の経験は、今後の釜山国際映画祭が進むべき新しい志向点を提示したという評価も出ている。
同映画祭のイ・ヨングァン理事長は「コロナによる強制的な転換は避けられなかったにも関わらず、学習効果がすばらしかった。オフラインやオンラインの強みをうまく合わせれば、今年の数倍も成功させられるという自信を持った。より改善した姿をお見せできるという希望を抱いたことが今年の成果」だと述べた。
執行委員長のチョン・ヤンジュン氏は「釜山国際映画祭の直後に開かれる世界のメジャー映画祭であり、ロッテルダムやベルリン、カンヌ映画祭などが開催されるかどうかは現在不透明な状況だ。来年にも困難が加重されると思うが、今年収めた成果やコロナに備える経験を活用し、来年の映画祭もしっかりと準備する」と明らかにした。

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