主流に成長したK-POP…BTS、新たなページを開く

2020年12月17日

2020年はK-POPの成長にとって、重要な分岐点となった年だった。
今年K-POPスターは絶大なファン層に支えられ、ポップの本場であるアメリカで、急速に広まっていった。彼らの活躍に後押しされ、K-POPは今や、一時的な盛り上がりを見せただけの文化に留まる事なく、アメリカの主流大衆文化として聞かれる音楽に変貌している。
◇ビルボードシングル1位、グラミー候補まで... 「BTSの年」
BTS(防弾少年団)の活躍なしには語れない。 2020年は、「BTSの年」といっても過言ではないほど、次々と大記録を打ち立て、これまで立ちはだかっていた壁を破りながら、韓国大衆音楽の可能性を広げた。英米中心のポップ音楽界の構図に革命を起こしたという分析もある。
BTSが、今年2月に発売した4thフルアルバム「MAP OF THE SOUL:7」は、“全世界に多くのファンを抱えるグループ”として、彼らの地位を確かに示した。
「MAP OF THE SOUL:7」は、400万枚以上の記録的な売上を達成し、世界5大音楽市場(アメリカ、日本、イギリス、ドイツ、フランス)のアルバムチャートトップを席巻した。
その後、思いもよらぬ新型コロナパンデミックに見舞われ、計画していたワールドツアーを諦めなければならなかったが、彼らの挑戦は新しい方向へと向かっていった。
ニューアルバムの準備に入り、その過程で全歌詞英語の「Dynamite」を8月にデジタルシングルとして発売したのだ。
ディスコポップの軽快さと馴染みやすさという魅力を兼ね備えた「Dynamite」は、英語圏でBTS最高のヒット曲となり、彼らのキャリアにおいて様々な新境地を開いた。一部のファンだけが聞くという偏見を破り、ポップスターの頂点に上り詰める足がかりとなった。
「Dynamite」は、アメリカで最も人気のある曲の順位をつけるビルボード・メインシングルチャート「HOT100」で通算3週間、1位を獲得した。韓国の大衆音楽史に転機をもたらした歴史的な記録だ。
この曲は、16週間「HOT100」の上位にランクインし続け、ロングヒットともなった。
アメリカ最高権威の音楽授賞式である「グラミー賞」でも「ベスト・ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス(BEST POP DUO/GROUP PERFORMANCE)」にノミネートされ、音楽的価値を認められた。
続けて11月には、コロナ禍の自分たちの感情を率直に歌ったミニアルバム「BE」をリリースした。タイトル曲「Life Goes On」は、韓国語で構成された楽曲で、韓国語歌詞の曲で初めて「HOT100」のトップに上がった。
BTSが次々に世界的記録を出すと、韓国内では“彼らに兵役の優遇措置を”という声があがったりもした。
アメリカの情報誌「タイム」は、彼らを「今年の芸能人」に選定し、「BTSは、単に音楽チャートで大きな活躍を見せたK-POPグループではなく、世界で最も人気のあるバンド(biggest band in the world)になった。これ以上言葉は必要ない」と評価した。
◇世界のガールズグループに躍進したBLACKPINK... K-POPの影響力が全方位に拡大
ガールズグループBLACKPINKの活躍も目立った。彼女らは今年、急成長を遂げ、「世界で最も人気のあるガールズグループ」という修飾語に引けをとらないグループに躍進した。
1stフルアルバム「The Album」の発売を控え、順々に先行公開していったシングル「How You Like That」(33位)や「Ice Cream」(13位)が、K-POPガールズグループ「HOT100」の最高記録を次々と破った。
続いて10月、彼女らの音楽カラーを総合的に収め発売した「The Album」は、K-POPガールズグループとして初のミリオンセラーを達成し、ビルボードのメインアルバムチャートである「ビルボード200」の2位まで上がった。
BLACKPINKは、K-POPアーティストとして初となるNetflixオリジナルドキュメンタリーの主人公に抜擢された。彼女らのYouTubeチャンネル登録者数は、全世界の歌手の中で2番目に多い。
K-POPファンの増加は、今年次々と打ち立てられた記録として現れた。1stフルアルバム「Super One」で「ビルボード200」の2位を記録したSuper MだけでなくNCT、MONSTA Xなど、多くのK-POPグループが「ビルボード200」の最上位圏にランクインした。
少数者問題に敏感で、行動力と組織力を持つアメリカのK-POPファンは、チャートでだけでなく、黒人人権運動「ブラック・ライヴズ・マター(Black Lives Matter)」、トランプ再選反対運動など、政治的領域にまで存在感を現した。
K-POPスターたちが、政治・社会問題についてのイベントに呼ばれるケースも多くなった。彼らも、自分たちの影響力を発揮できる問題には、徐々に声を上げている。
BTSは、「ブラック・ライヴズ・マター」キャンペーンに寄付し、国連の会議ではコロナ禍にぶつかった若者に「一緒に生きよう」とメッセージを送った。BLACKPINKは、気候変動に対応するため行動しようとファンに訴えた。
一方、K-POPのグローバルファン層拡大と共に、アルバム市場も超好況となった。
BTSの4thフルアルバム「MAP OF THE SOUL:7」は、Gaonチャート基準で今月5日までに累積435万枚を売り上げ、韓国アルバム史上最高記録を打ち立てた。ミニアルバム「BE」も265万枚以上を売り上げており、その勢いはとどまる所を知らない。
ボーイズグループSEVENTEENの「Heng:garae」(137万枚)や「; [Semicolon] 」(112万枚)、NCTの「RESONANCE Pt.1」(128万枚)、BLACKPINKの「The Album」(122万枚)などミリオンセラーが続出した。
昨年のミリオンセラーが、BTSの「MAP OF THE SOUL :PERSONA」(371万枚)だけだったことと比べると、注目すべき変化だ。
Gaonチャートによると、今年1月1日から今月5日までのアルバムチャート「トップ400」の累積売上は3858万枚にも上るという。
キム・ジヌGaonチャート首席研究委員は最近のコラムで、「今年の”トップ400”をベースにしたアルバム売上は、昨年の売上2500万枚に比べ大幅に増加した約4000万枚を記録するものと思われる」と語った。

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