“間違った人生はない”映画『Loop Dreams』、ヨーヨーを愛する少年たち 8年の記録
2021年01月27日

思い出のおもちゃ“ヨーヨー”に夢中になった韓国の5人の青年の人生を8年間観察したドキュメンタリー映画『Loop Dreams(英題)』が、劇場街で静かな話題になっている。
何かに熱中したことがある人なら十分共感できる、現代の若者たちの自画像のような作品を紹介したい。
小さなヨーヨーひとつで各種国内大会を総なめし、国際大会にまで出場して賞を受賞した青年たち。夢多き時代のヨーヨー少年たちにとって、その始まりは“好奇心”だった。
「人々がすごく喜んで拍手をしたりしていた。その時分かった。『これはすごく面白いんだな、思ったより』」と出演者の1人は語る。
ただヨーヨーが楽しくて仕方なかった少年たちはチームを組んで一緒に公演しながら成長していく。そして、韓国では飽き足らず、2011年には世界最大の芸術祭と呼ばれるイギリスの「エディンバラ・フェスティバル・フリンジ」にも進出した。
しかし夢と現実の間で深い苦悩を経験しなければならず、人生の岐路でそれぞれ異なる選択をすることに。この映画はその過程を8年間黙々と観察した記録である。
演出を務めたコ・ドゥヒョン監督は、「どの道を選択したからといって、それが間違いではないということを伝えたかった」としながら、「好きなことで仕事をするのはとても幸せなことだが、そうではない人生を選んだとしても別の幸せを見つけられると思うからだ」と制作意図を明かした。
ある人は平凡な会社員に、またある人はヨーヨー事業を営んだり、専門的パフォーマーとしての道を歩む者もいる。
出演者の1人でパフォーマーのムン・ヒョンウンは、「僕にとってヨーヨーはトランプのジョーカーのようなもの。ジョーカーは何枚もない。僕たちが持っている、他の人には無い、僕たちだけが持っているとても大きな武器だ」と、その魅力を伝えた。
“投げた分だけ戻ってくる”ヨーヨーのように、私たちの人生の悩みもいつも繰り返されるものだが、映画を観ていると、自信を持って一歩踏み出した劇中の若者たちを応援したくなる。
出演者でもあるユン・ジョンギは、「自分が何か得意なことがあれば、間接的なプレッシャーのようなものも自ら考えてみる必要があるのでは。何もしないでいると本当にただずっとゼロの状態なので」とコメントを残した。
