ベテラン俳優陣の名演技が際立つ映画、2作品が公開…『三姉妹』他
2021年01月28日

俳優らの“名演技”が際立つ映画2作品が今週、韓国で公開を迎える。
昨年の第56回百想芸術大賞で助演女優賞を受賞したキム・ソニョン、助演男優賞を受賞したオ・ジョンセの出演作とあって、どちらも期待が高まる作品だ。
■『三姉妹』(原題:세자매)
監督:イ・スンウォン
出演:ムン・ソリ キム・ソニョン チャン・ユンジュ
一見、何の問題もないように見える三姉妹が、これまで言えなかった記憶を明かしながら爆発していく物語を描いた。
「ごめんね」が口癖、小心者の長女“ヒスク”(キム・ソニョン)。娘がいくら反抗的な態度をとっても、まともに叱ることもできない性格だ。
反面、次女“ミヨン”(ムン・ソリ)は、はっきりとした性格。広いマンションに住み、教授の夫を持つ上、教会では聖歌隊の指揮者も務めており、一見完璧に見える生活を送っている。
しかし実際は、人々の想像とはかけ離れたものだった。
一方、“ミオク”(チャン・ユンジュ)は、アルコール依存症の脚本家。良い母親になりたいと思っているが、いつも酔っぱらい、家族の間でも頭の痛い存在だ。
この問題だらけの三姉妹が、父親の誕生日に集まり、そこで長年隠されてきた家族の素顔が爆発するかのように明らかになる。
ムン・ソリ、キム・ソニョンという期待を裏切らないベテラン女優の演技はもちろんのこと、彼女らに全く引けをとらず、モンスターのようなキャラクターを生み出した女優チャン・ユンジュの活躍も目立つ。
チャン・ユンジュは共演したムン・ソリとキム・ソニョンについて「圧倒されるものがある。それを見て“本当にまねしたい”と思う事があり、作品を通してお二人から学んだことはすごく多かった」と語った。
家族の意味を問う重い主題を重くならないよう、ユニークさを失わないよう表現した作品だ。
■『私は私を解雇しない』(原題:나는 나를 해고하지 않는다)
監督:イ・テギョム
出演:ユ・ダイン オ・ジョンセ
7年間、事務職として働いてきた会社から下請け業者に行くよう命じられた“ジョンウン”(ユ・ダイン)。彼女は「1年後に復帰させてやる」との言葉を信じ、下請け業者で働く決心をする。しかし、これまでの仕事とは全く異なる送電塔に登るという現場仕事は、簡単ではなかった。自分の居場所を探し奮闘するジョンウンの姿を描いた。
危険な仕事の外注化、女性に対する差別、元請、下請労働者の葛藤など、私たちの社会労働現場の問題を誇張することなく表現した。
劇中、ジョンウンの同僚で、黙々と彼女を応援する“マンネ”役を担ったオ・ジョンセは「時に、このような現実的な映画と向き合うことも、私たちが生きていく上で、大きな原動力になるのではないか」と語った。
労働の尊さ、チームワークの大切さを再び悟らせてくれる作品。第21回全州(ジョンジュ)国際映画祭の受賞作だ。
