チャン・ピルスン、故チョ・ドンジンさんの楽曲をリメイクしたアルバムをリリース「もっとスローな生き方を」

2021年02月02日

フォーク歌手 故チョ・ドンジンさんの楽曲の数々をリメイクしたアルバムのタイトルに、シンガーソングライターのチャン・ピルスンは“Reminds(思い出させる)”という表現を使った。『Jang Pil Soon Reminds Jo Dong Jin』…。
タイトルのように、アルバムの中のチャン・ピルスンの歌声は多くの物語の代わりに、ただ静かに想起させるようだ。
彼はこの世を去ったが、こんなに貴重な楽曲の数々が相変わらず我々のそばにいると。
チャン・ピルスンは最近インタビューで、「実はこのアルバムは追悼アルバムでもトリビュートアルバムでもなく、アルバムタイトルが語ってくれるように、先輩の美しい歌を思い出させる…。人々に想起させたい、そんな意味のアルバムなのだ」と、このように述べた。
2017年8月にガンで亡くなったチョ・ドンジンさんは、韓国フォーク音楽の父であり、チャン・ピルスンが所属した1990年代の音楽共同体「ハナ音楽」の大黒柱。
チャン・ピルスンにとって、音楽の師匠であると同時に家族だった。チョ・ドンジンさんの弟であり、チャン・ピルスンのパートナーでもあるチョ・ドンイクがこの音盤の演奏とアレンジ、ミキシング、マスタリングを務めた。
彼女は「私とチョ・ドンイクさんにとっては家族でもあるが、音楽をやりながら最も大きな力と頼りになってくれた方だった。チョ・ドンジン先輩の歌だけで埋め尽くされたアルバム作業をしたかった。こんなに突然亡くなられるとは…」と明かした。
そして「亡くなった後、昨年は新型コロナウイルスという厳しい状況で追悼公演の計画が中止となり、その頃アルバム作業に入ることになった」と述べた。
先月26日に発表された『Jang Pil Soon Reminds Jo Dong Jin』には、先輩ミュージシャンの深い足跡を少しでも身近にするためのチャン・ピルスンとチョ・ドンイクの努力が純度の高い結晶体となっている。
チャン・ピルスンはどんな技巧もなく、終始低い口調でチョ・ドンジンさんの歌詞を聞かせる。
チョ・ドンイクがアレンジしたサウンドはシンプルで静かだ。チョ・ドンジンさんのメロディーと歌詞をオリジナルに近く伝えることが、彼らにとって一番重要だった。
チャン・ピルスンは「いつも先輩が目指していた美しさ、そこにチョ・ドンイクさんと一緒にミニマルサウンドの魅力を加えていった。ピアノを中心に機械的な音を最小限に抑え、その中で自然の音や雰囲気を盛り込もうとした」と説明。
収録曲の10トラックにはチョ・ドンジンさんの広く知られた楽曲と隠れた名曲が共存する。
チャン・ピルスンは「まず、2人の好きな楽曲を1stアルバムから4thアルバムの中から選んでみた。その後のアルバムは、まだ私たちが手掛けることに慎重だった。広く知られている曲『Violets』と『Under The Poplar Tree』は、アルバムに入る他の曲との調和、チョ・ドンイクさんの新しいアレンジがよく調和されていて、ためらうことなく収録することにした」と述べた。
タイトル曲の「Sorrow Within Your Heart」と「Long Way Back」は、チャン・ピルスンが音楽活動をしていてつらかった時に励まされた楽曲でもある。
チャン・ピルスンは「歌を始めながら、20代前半は音楽に対する情熱と同じくらい誤解も憎しみも悲しみも多かった。特に私が歌う空間はほとんど男性で先輩たちが大事にしてくれて可愛がってくれたが、一方ではとても強くなければならなかった」と回想。そのようにつらくなるたびに彼女を抱きしめてくれた曲が「Sorrow Within Your Heart」である。
チョ・ドンジンさんの音楽と人生の軌跡を長い間、見守ったチャン・ピルスンにとっても、今回の作業は格別な意味を持っていた。
彼女は「自分の音楽のように生きていくということは本当に難しいということをもう一度悟り、自分自身の中の部屋を一つひとつ改めて整えることができる時間だった。心をもっと空にして、もっとゆっくりと生きる方法について考えた」と振り返る。
そして「この世の励みとなり、より美しいものを見ることができる目と心を守ってくれる歌がある。チョ・ドンジン先輩の歌が私にとってそんな音楽で、この歌を知らない方々が聞けば、私にとってそうしたささくれ立った心を抱きしめてくれるような音楽になるだろうと期待している」と述べる。
自分もまた後輩やリスナーに「温かい力を与え、立ち直れる小さな火種」をメロディーと歌詞で伝えるのが彼女の願いだ。
済州(チェジュ)に移住し、16年以上暮らしているチャン・ピルスンは、済州の自然が大切に守られるようにという思いを込めて、昨年11月にシングル「Sorang」をリリース。
彼女は「ただ望むのはこれ以上の破壊がないこと。多くの人が愛して大事に思う済州島という島がより愛されて、それだけ自然が待遇されることを願うだけで、済州に遺棄されるペットがいなくなることを祈っている」と伝えた。

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