LEENALCHI、“伝統音楽の垣根が低くなったという評価が嬉しい”…新曲「Please Don't Go」をリリース

2021年02月17日

ウサギの肝を探して陸地に行こうとするすっぽんの使者を妻が引き止める。
使者の妻の切なる願いが楽しいリズムに乗った。ドラムとベースが織り成すリズムにおのずと体が躍り、“ヨボ、ナリ”と繰り返される歌詞は中毒的に口ずさまれる。哀切なパンソリのフレーズを強力な“フック·ソング”に変身させたのは、やはりバンドLEENALCHIの腕である。
LEENALCHIはパンソリを現代的に再解釈した音楽で、昨年“1日1Tiger”(1日1度はLEENALCHIの“Tiger is Coming”の動画を見る事)ブームを起こし、全国的に話題を呼んだ。ヒット曲「Tiger is Coming」が収録された1thアルバム『SUGUNGGA』以来、彼らがどんな音楽をリリースするのかにも関心が集まった。
LEENALCHIが最近リリースしたシングル「Please Don't Go」は、パンソリの水宮歌(スグンガ)の物語の延長であると同時に、彼らの持ち味である「ギャップの妙味」が十分に発揮された楽曲だ。伝統音楽とポップス、悲劇と喜劇、哀切さと興趣など異質な要素の間で柔軟に綱を渡りながら新しい空間を作る。
◇ 新曲「Please Don't Go」、冗談が本気になった
「Please Don't Go」のアイデアはある公演の打ち上げから始まった。インタビューに応じた歌い手のクォン·ソンヒは、こんなふうに当時のことを振り返った。「水宮歌でもう一曲作らないといけないというチャン·ヨンギュ監督(ベース)の意見があった。水宮歌をもう全部やってしまったと思っていたのに忘れていた。『Please Don't Go』を!冗談半分で民謡の『ヨボナリヨボナ(原題:여보나리 여보나리)』を歌謡バージョンで歌ってみたところ、冗談が本気になって始めることになった」
アン·イホは「LEENALCHIのギャグはクォン·ソンヒで始まりクォン·ソンヒで終わる。この曲の深刻さに笑いを吹き込んだのもクォン·ソンヒ」とし、「このリズムにこれを付けなければならないというような想像は、私のような凡人には決してできないことだった」と付け加えた。
パンソリの滑稽さとユーモアをポップなサウンドの中で解釈するには、繊細な作法が必要だったはずだ。クォン·ソンヒは「場合によってはニュアンスが軽くなるため、コーラスの歌い手は基本のキーを下げた」と説明した。
彼女は「滑稽さが表れたり落語のように聞こえたりすれば限りなく軽くなるし、劇のようなセリフだったらそれほど魅力がなかったはず」とし、「そうした点をうまく調整しようと努力した」と述べた。
◇ 伝統音楽の垣根が低くなったという評価がうれしい
LEENALCHIの歌い手4人と演奏者3人は、大衆音楽界と国楽界で活躍してきた。アバンギャルドなポップデュオ“Uhuhboo Project”と民謡ロックバンド“SsingSsing”で活動し、映画『タチャ イカサマ師』、『哭声/コクソン』、『新感染 ファイナル・エクスプレス』などの音楽監督を務めたベースのチャン·ヨンギュを主軸に、“チャン·ギハと顔たち”出身のベーシスト、チョン·ジュンヨプ、SsingSsingのドラマーイ·チョルヒ、歌い手のクォン·ソンヒ、シン·ユジン、アン·イホ、イ·ナレがジャンルの境界線を越えた。
2019年にデビューした後、さまざまな公演で口コミを広げた彼らの人気は、Ambiguous Dance CompanyとコラボレーションしたNAVERコンテンツ「On Stage」の動画と韓国観光公社のPR動画によって爆発的にヒットした。
最近はバラエティ番組から時事教養まで各種番組や音楽授賞式、広告など縦横無尽に活動範囲を広げたが、「そのすべての瞬間が今でも不思議で戸惑っている」(アン·イホ)と述べた。
LEENALCHIは馴染みの薄い音楽で大衆を魅了した。ヒット公式の枠外で大衆的な反響を呼び起こし、音楽的な好評も受けた。LEENALCHIの音楽の力は何かと尋ねると、アン·イホは「一連の作業をともにした人々の、感謝の気持ちが集まった結果」と答えた。
LEENALCHIの人気は伝統音楽をめぐる地平を開いたという評価も受けている。LEENALCHIは「伝統音楽を基に活動する人々にとって、生存可能な音楽市場は非常に制限的だった。活動できる空間を“市場”と呼ぶには規模が非常に小さかった。商業音楽市場での伝統に対する認識が変わり、垣根が低くなったようだという評価はとても嬉しいし、ありがたい知らせ」だと感想を伝えた。
LEENALCHIは自ら「オルタナティブ·ポップ·バンド」と定義する。今年の韓国大衆音楽賞では「最優秀ジャズ&クロスオーバーアルバム(Best Jazz&Crossover Album)」と「最優秀モダンロックソング(Best Modern Rock Song)」、両方の候補に挙がった。
LEENALCHIの音楽がジャンルの境界に閉じ込められていないことを見せつけた例だ。これから彼らが聞かせてくれる音楽もやはり“規定と境界が意味のない”代案的なポップだろう。
アン·イホは「オルタナティブ·ポップ·バンドとしてもう少し“オルタナティブ”な話をしてみたいという欲もある」とし、「まだ正確な賞はない“安定的な”パンソリで“変な”ポップをしたのだから、次は“変な”パンソリで“変な”ポップをしてみるのはどうかなとも思う」と伝えた。

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