クォン・ジナ、ニューアルバムに込めた思い…「私は私らしく生きたかった」

2021年02月18日

クォン・ジナ、ニューアルバムに込めた思い…「私は私らしく生きたかった」
シンガーソングライターのクォン・ジナは、多作家ではないが、自身のカラーがはっきりとしているミュージシャンだ。余韻を残す声色は、彼女の音楽に独特な深みを加え、歌詞は余計な言葉がないシンプルそのものだ。
オーディション番組で3位を獲得し、レコードレーベルAntennaに身を置く事になった彼女は、着実にキャリアを積み上げてきた。
シングル中心の音楽市場で2016年、フルアルバムをリリースしデビューした。そして、3年後の2019年には2ndフルアルバムを発表。
10曲中、5曲を自ら手掛けた2ndフルアルバム以後、約1年5ヶ月ぶりにリリースするミニアルバム「The Way For Us:Highlight Medley」は、全曲を自作曲で満たした。クォン・ジナが初めてメインプロデューサーを担い、完成させたアルバムだ。
「The Way For Us:Highlight Medley」の発売を前に、書面でのインタビューに応じたクォン・ジナは、「大勢の方々の前に立つことは、どんな時も緊張して震えるが、今回はこれまで以上に嬉しく感慨深い」と明かした。
彼女は、「私自身のプロデュースで表現したということが未だにすごく気恥ずかしいが、プロデューサーとして色々な悩みを経た今、多くのものが違って見える」と語った。
今回のアルバムが、彼女に与える意味も格別だろう。
「一時、私がどんなに小さくなったとしても、私は私らしく生きてみたいと思った。今回のアルバムは、その思いが形となった物だとも言えると思う」
そのようにしてできたアルバムは、クォン・ジナが語り手となって書きおろした「短編集」も同然だ。日常で直面する様々な感情を、短編小説のように表現した6曲が収められた。
彼女は、「6曲全て、違うジャンルで、違うストーリーを盛り込んでいるが、共通する事は、クォン・ジナという一人の話し手が、人間関係で生じる感情や思いを扱っているという事」とし、「歌詞の中の多くの部分で、私の感情や経験を書いた」と説明した。
アルバムと同名の楽曲「The Way For Us」で始まり、タイトル曲「Good Bye」、「Flower Heart」、「You already have」、「Pretend To Be」、そして最後のトラック「The Dreamer」まで。アルバム全体を聴いた時、心に深い余韻が残るよう、すべての曲を丹念に仕上げた。
「私の中にあるものを引き出してみると、自然に様々なジャンルの曲ができた。前回のアルバムの時は、バラード曲が多かったが、今回のアルバムはジャンルが多様で、聴く面白味があると思う」
タイトル曲「Good Bye」は、最後を予感する気持ちを繊細に描いたクォン・ジナ印の別れのバラード曲だ。
彼女は、「多くを語らなくても理解できた別れの瞬間に、辛いが淡々と送ってあげようとする心を表現した」とし、「どんな時もそうであるように、私の歌は、歌詞に集中して聴いていただければと思う。淡々とした歌詞とは違い、切なく歌った」と述べた。
声と歌詞は、彼女が自身の音楽で強調する要素だ。彼女は、「私の音楽においてサウンド的な要素は、いつも深みを出す役割をしていると思う」とし、「編曲はかっこいいが、歌詞の妨げにならないように展開した」と説明した。
クォン・ジナの歌詞は、日常的な言葉を使いながらも典型的でないところが特徴だ。過ぎた愛の感情を「運が良かった」と反語的に表現した2ndフルアルバム「I got lucky」がいい例だ。
歌詞のインスピレーションを主にどこで受けるのかという問いに、彼女は「日常のものを愛し、扱っているが、何とか少し違う表現をしよう、他の視点から見ようとしていると思う」と答えた。
また、「すべてのものからインスピレーションを受けている。歩いていて、シャワーを浴びていて、運動をしていて、人と会話していて、キラッと光るアイデアが浮かんだら、その都度メモをしておく」と述べた。
クォン・ジナと言えば、切ない声色が思い浮かぶが、「私の声が特徴的だということを知ったのはここ最近。独特という感じで記憶に残る声ではないが、それなりの力を持ったボーカルだと信じている」と謙遜した。
このような特徴的な本人の声色をどのように音楽に溶かし出すのかという質問には、「いつでも“自然かそうでないか”を考えながら曲を作り、歌っている」、「声を意図的に作って出さず、出るままに出している」と語った。
シンガーソングライターとして、ようやく自分ならではのカラーを描いているクォン・ジナには、まだ見せきれていない物語がたくさんある。彼女は、ファンにこのようなメッセージを伝えた。
「多くの悩みや思いのために、アルバムを頻繁に出せない私をいつも待ってくださり、応援してくださって感謝だ。これからも、皆さんに私ならではの方法で歌をお届けできるよう努力したい」

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