映画『告白』で主演を担った女優パク・ハソンの告白…「このようなキャラクターを私に任せてくれて、ありがたかった」
2021年02月18日

女優パク・ハソン主演の映画、『告白(原題:고백)』が、24日に韓国で公開される。
パク・ハソンはこの映画で、子供の頃に父親から虐待を受けていた“オスン”役を担う。過去の痛みを乗り越え、虐待される子どもを守る社会福祉士になるが、別の犠牲者を目の当たりにして、心が激しく揺れるという役どころだ。
最近、頻繁に目にする児童虐待、家庭内暴力のニュースを正面から扱った作品だ。
しかし、この映画は、3年前に撮影された作品。まずは公開が決まった事に胸をなでおろす主演女優パク・ハソンに会い、映画について聞いてみた。
彼女は、「3年前に撮影された作品なので、演技で見ると、この映画が出産後の復帰作。仕事をとてもしたい時に入った作品なので、それ自体に感謝した」と語った。
- 『告白』は低予算の独立映画だが?
「正直、くじけそうになった事もあった。家で育児だけをしながら、女優として復帰することができるのかと自信をなくしていた。」
「ソ・ウンヨン監督が初めてのミーティングの時に、“子供を産んだ経験がなければオファーしなっただろう。子供思いのお母さんだと思った”だとおっしゃってくださり、涙が出た」
- 子供を産んで育てた経験がオスンを演じるうえで役に立った?
「撮影現場でトラブルが起きることがある。そんな時、あの人も誰かの親であり、誰かの大切な子であると考えるようになった。」
「そう考えると、トラブル自体も減るような気がするし、現場でよりおもしろく演じる事ができる。」
「結婚して母親になったからか、昔は人が怖かったのに、今はリラックスしてスタッフに接する事ができるようになった。余裕ができたという事だろう。おばさんになった」
- 久しぶりに演技した感想は?
「映画『世界で最も美しい別れ』以来、一番泣いたと思う。観ながら胸が熱くなった。」
「足りない自分の姿も見えたし、久しぶりに演技したので、すべてのものを注ぎ込んだように思う。歴代級の演技ができたと思ったが、いざスクリーンで自分の演技を見ると惜しい点があった」
- 最近、児童虐待のニュースなど、映画の中の話が頻繁に現実で起こっているが?
「この映画は、2018年の夏に撮影した。当時もお父さんに殴られ、かろうじて家を飛び出した子供の話が報道されている時だった。」
「このような事が二度と起こらないよう願っていたが、再びジョンインちゃんの事件(生後16カ月の女の子が虐待され死亡した事件)が発生し、毎日報道されるのを見て、非常に無気力になったりもした」
- 演技する時、自分の感情を入れる?
「私には子供の頃の心の傷がある。私は思春期もなく大人になってしまった。」
「父があまりにも厳しく一言も言い返せず、反抗もできずに育った。子供の頃の記憶を思い出す事すら嫌だったので、そのような記憶を持ち出すのは辛かったが、このようなキャラクターを私に任せてくださった事が、ありがたかった」
- 特に難しかったシーンはあるか?
「演技をしていると、そのようなシーンはある。私としてはなかなか上手にできたと思うのに、監督が撮りなおそうと言う時がそうだ。」
「“重要なシーンではないのに、私があまりにも簡単なシーンだと思ってしまったのだろうか。どうすればいいのだろう”、そう思った時があった。」
「しかし、監督を完全に信頼するようになり、意味のないシーンなど無いことに気づいた。監督が私を悟らせてくださった」
- 劇中、児童誘拐犯が「全国民が1000ウォンずつ募金して、1億ウォンにしろ」と言うが、パク・ハソンさんならこれに参加する?
「それは犯人を手伝うことになると言う方もいるかもしれないが、私は子供を守るために出すと思う」
- パク・ハソンさんにとって一番難しいことは何?演技?
「当然育児(笑)。20代の時は、仕事が大変で、8ヶ月間、まともに寝ないで撮影をした事もある。」
「今は契約が良くなり、週に数回、数時間の撮影が可能なので、精神的に楽に演技することができる。」
「また、今は心持ちが少し変わった。私の思い通りに行かない事が辛かったのだと思う。」
「だから(演技の)空白期間があって良かったと思う」
- 今回のオスン役で、富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭(BIFAN)で賞を取ったが?(コリアンファンタスティック:長編部門俳優賞受賞)
「映画のメッセージが良かったから、受賞できたと思う。年末に放送される様々な受賞式をテレビで見ながら、私は受賞する事など無いのだと思っていたから、嬉しかった。」
「頑張って演技したから、このような嬉しい日がきたのだと思う」
- 今後どのような演技をしたい?
「パク・ハソンもアクションやスリラーをすることができるという事をお見せしたい。殺人者の役もやってみたい、『告白』のオスン役をステップにできたらと思う。」
「また、医師や検事、弁護士のような賢いキャラクターも演じてみたい。とても上手にやれると思うのに、オファーが来ない。」
「記憶力がいいので、台本もしっかり覚えられると思う。抜けてそうに見えるが、意外と賢いのに」
-なぜオスンは“ボラ”を助けるのか?
「この映画は、怖い部分がある。暴力は受け継がれていくという悪循環を語っており、このような状況をなぜ防がなければならないのか、私たちがなぜ関心を持たなければならないのかを示す。」
「子供は弱者だ。悪循環は断ち切らなければならない。オスンは、自分の問題は解決できなかったが、ボラの問題は解決してあげたかったのだろう」
パク・ハソン、ハ・ユンギョン、キム・ソヒョン(子役)、ソ・ヨンファ、チョン・ウンピョが出演する映画『告白』は、24日に韓国で公開される。
