映画『告白』&『子ども』、大人が作った現代社会が子どもたちに綴る“反省文”のような作品
2021年02月22日

最近、恐ろしい児童虐待事件が相次ぎ、児童虐待と児童ケアの問題を扱った映画の数々が次々と注目されている。
子どもたちを守れなかった大人の反省文のような作品を紹介する。
ソ・ウンヨン監督の『告白(原題:고백)』は、父親の虐待により全身にあざができた女の子に出会った社会福祉士のパク・オスン(パク・ハソン)が彼女を救おうとするが、ことごとく社会が引いた線を超えることができない。
その後、その父親が死体で発見され、女の子は失踪し、社会福祉士が有力な犯人と疑われることになる。
事件が起きるたびに、対策を次々と打ち出しているが、以前として虐待家庭に児童を放置する現実に向けた厳しい洞察が盛り込まれている。
パク・オスン役を演じた女優のパク・ハソンは、「虐待のニュースを見る際、本当に無気力さを感じ、悲しくもあり、腹が立つのだが、できることがあまりない」と心境を語る。
子どもを救うことは“おせっかい”、“迷惑”だと表現される他人に対する関心は、まさしく監督が伝えようとするメッセージでもある。
ソ・ウンヨン監督は「少しずつそんな迷惑やおせっかいを我々が働かせれば、被害を受ける子どもたちを救うことができるのではないか。大きなことを変えることはできないが、それを変えるための出発点くらいになればという願いだ」と製作意図を伝えている。
一方、“保護終了(保護施設を出て自立し、法的制度のもとで保護が終了した)児童”やシングルマザーの物語を扱ったキム・ヒョンタク監督の映画『子ども(原題:아이)』は、児童ケア問題を放置している我が社会が書いた反省文である。
18歳になりすぐ施設を離れ、自立しなければならない子どもアヨン(キム・ヒャンギ)にも社会のしわ寄せが浮き彫りになる。
どうにかして、がむしゃらになってお金を稼ぎ子どもを育てようとしていたシングルマザーのヨンチェ(リュ・ヒョンギョン)にも現実は冷たいだけだ。
しかしアヨンは人生を諦める代わりに、お互いに手を差し伸べてつながりを強くし、一緒に歩く道を選ぶ。
作品を観た若い男女は、「法的に縁がないとしても、そうやって協力し合って暮らしていくのが家族ではないかと思った」とコメント。
「私が手伝いましょうか?」と劇中、キム・ヒャンギによるセリフが印象的だ。
キム・ヒョンタク監督は、「この言葉を社会が人に対して言ってくれたらとよく考えていた。それを通じて多くの人々が誰かは手を差し伸べられ、誰かは手を差し伸べることができる社会になってほしい」と作品を会してのメッセージを伝えた。
