映画『ミナリ』の主演女優ハン・イェリ、「KBSニュース9」出演…「同じ夢を見た夫婦、愛情いっぱいだった」
2021年03月22日

今年のアカデミー賞で6部門の候補にあがった映画『ミナリ』の主演女優ハン・イェリが20日、「生放送 KBSニュース9」のコーナー「アンカー招待席」に出演しインタビューに応じた。
アンカー:先に各方面で明かされていらっしゃるが、今回の感想をぜひお聞きしたいと思います。
ハン・イェリ:まずアカデミーの6部門の候補にあがり、とても楽しみにしている一方、とても不思議な気持ちで緊張の日々を過ごしています。
アンカー:最近、アメリカではアジア人を狙った嫌悪犯罪もありました。反面、映画『ミナリ』は韓国人移住労働者たちや移住の歴史を温かく照らし出した作品だと思われます。ご両親の世代を演じられたわけですが、役にはうまく入り込めましたか?
ハン・イェリ:実は私が移民者のさまざまな気持ちを代弁する役柄でしたが、私はそういった経験がないんです。なので、私が置かれたそんな状況をそのまま受け入れればいいのではと思いました。主導的に何か事を成し遂げ、作っていった人は相対的にジェイコブ(スティーヴン・ユァン)という人物だったために、(自身が演じた)モニカは繰り広げられるその状況の中で、むしろそのまま受け入れながら演じればいいと思いました。
アンカー:映画の話を少ししてみたいと思います。夫(ジェイコブ)は、アメリカ社会で成功のために家族より仕事に没頭する姿を見せますが、演じられたモニカはそれに共感できないキャラクターとして登場します。私は個人的に映画を観ながら不憫な気持ちになったのですが、ご本人が演じたこのようなキャラクターに共感なさったのでしょうか?
ハン・イェリ:多くの方々が残念に思ってくださりましたが、おそらく2人が同じ夢を見ながらアメリカという国にたどり着いたと思います。しかし、子どもたちを育てているうちに現実的に多くの壁にぶち当たっていたわけで、彼らが最初からコミュニケーションが取れていなかったとは思いません。気持ちのやり取りがあったのにも関わらず、前に進んでいる姿が違っていたのでしょう。本人たちが選択した家族のための方法が違っていただけで、その中に愛情は2人ともにいっぱいだったと思います。自分の意見や何か家族のための方法が違っていただけで…。後に2人ともケンカをしながら仲良く過ごしたのではないかと思います。
アンカー:主題歌を担当されていて、アカデミーの「主題歌賞」の1次候補にあがりましたが、多くの方々が映画はもちろん、映画よりむしろ主題歌をお好きな方もいらっしゃるようです。このような反応も予想なさっていましたか?
ハン・イェリ:本当に予想できませんでした。私も映画を観ながら初めて、その歌がエンディングのクレジットに合わせて流れるのを聞きました。監督は本当にずば抜けていい歌手やボーカルを望んでいたわけでなく、モニカの(息子の)デヴィッドに対する気持ち、そして多くの方々がその歌を聞きながら自分の幼少時代の子守歌のようなものを思い浮かべることができるような曲を望んでいたんだなと思いました。そう思いながら聞いてみたらなぜ私に依頼なさったのかも分かったんです。そして音楽監督のエミール・モッセリさんもとてもステキな曲を書いてくださって、今回音楽賞の候補にまであがりました。私個人的には、良い知らせが届くことを願っています。
アンカー:当然、これまで俳優として参加なさったすべての作品が大切だと思いますが、今回の作品は特に具体的な成果があるのでさらに格別だと思います。“俳優ハン・イェリ”にとって映画『ミナリ』はどのように印象付けられましたか?
ハン・イェリ:今、起きている出来事に実感が湧いていません。後になって時間がたくさん経ってから振り返ってみた時に、私の人生でとても面白かったことになるのではと思います。私にとっても何かひとつのチャプターを無事に乗り越え、締めくくった感じがあるので、これからの違うチャプターをまたうまく仕上げて行かなければと思います。
アンカー:来週開幕する「統営国際音楽祭」でも舞踊家として参加なさると聞きました。これからの計画を教えてください。
ハン・イェリ:とても久しぶりに公演をするので、すごく嬉しいです。新型コロナウイルスにより多くの公演に従事される方々が現在困難な状況ですが、諦めずに最後まで、そして多くの観客の方々が劇場にお越しいただけたら幸いです。
