ドキュメンタリー映画『詩を読む時間』、韓国で公開
2021年03月25日

2013年、オリンピックの開催地に東京が選ばれると日本中が歓声に沸いた。
誰がコロナで開催すら危ぶまれることを想像しえただろうか。
1年後、1日後、1時間後すら知る事のできない未来に向かって生きていく不安。
誰しもが1度は抱えたことのあるこの不安を映し出した映画が、本日(25日)韓国で公開された。
■『詩を読む時間(原題:시 읽는 시간)』
監督:イ・スジョン
出演:オ・ハナ キム・スドク アン・テヒョン
詩を読む人の話を盛り込んだドキュメンタリー映画。
この時代に、なぜ詩が必要なのか、詩一本が彼らの苦しい生活にどうやって染み込んでいったのかを、映像に収めた。
ソウルに住む男女5人が、初めて自分の不安について語る。
カメラの前で語る彼らの声は、まるで詩を読むようだ。
つらい職場生活を、薬を飲んででも耐えなければならないのか悩む30代の女性。
選択する余地もなく機械のように働いたが、解雇になった労働者。
20年以上安定した職場で働いていたが、理由の分からない罪悪感にさいなまれ、パニック障害に陥った50代の男性。
不安な現実よりゲームの中の世界で安定を探す男性。
自分が経験した嫌悪と差別を、すべて弱者の痛みだと同一視する女性まで。
彼らはそれぞれ異なる境遇だが、不確実で悲しい現実の前に立ち尽くす自分自身を見つめる。
第25回釜山国際映画祭の最優秀ドキュメンタリー賞、受賞作。
