IU、5枚目のアルバム『LILAC』で伝える20代との華やかな別れ
2021年03月26日

女性シンガー、IUの20代は華やかでありながらも熾烈だった。“国民的妹”と呼ばれた彼女は、いつの間にか自身の歌声と歌詞で、大衆を説得するシンガーソングライターに成長した。
23歳、25歳、28歳のIUの軌跡を刻んだ楽曲の数々は、すぐに当代の大衆が共感するヒット曲になった。29歳の春、20代の終わりに立った彼女が自身の20代にあいさつを送るアルバムを引っさげカムバックした。
IUが25日午後6時に公開した5thアルバム『LILAC』は2017年の4thアルバム『Palette』以来、約4年ぶりのフルアルバムだ。彼女がこれまで歩んできた20代を多彩な10トラックに表現した。アルバム名のLILAC(ライラック)の花言葉は“若き日の思い出”。
アルバムは“BYLAC”と“HILAC”の2種類で発売された。彼女はアルバム公開当日にオーディオアプリ「NAVER NOW.」の生放送で、「ぎゅうぎゅうに詰め込んで皆さんにお見せした私の20代を見送る意味の“BYLAC”と、新しく書き下ろす30代の若い日の思い出にあいさつする“HILAC”」だと伝えた。
さまざまなジャンルの曲が共存するアルバムは色彩が豊富だ。オープニングを飾るタイトル曲「LILAC」から華やかで軽快だ。
IUは「NAVER NOW.」の放送で「LILAC」について、「70年代から80年代のファンキーなサウンドとディスコサウンドを具現化する中で、IUの雰囲気も盛り込んだ」とし、「トラック自体は非常にリズミカルだが、メロディは花びらのようにサラサラ音を立て、リズムは歯切れがいい」と表現した。
また別のタイトル曲「Coin」ではデビュー以来、初めてラップを披露した。
「Hi spring Bye」を作曲したBrown Eyed Soulのナオル、「Ah Puh」をともに作業したAKMUのイ・チャンヒョク、「Troll」の作詞・作曲とフィーチャリングに参加したシンガーソングライターのDEANなど新たなアーティストたちとのコラボも目を引く。
彼女は全曲作詞を務め一部の作曲にも参加したが、全般的にプロデューサーIUとしての色彩よりはさまざまな試みが目立つ。
IUは「果敢に自作曲を持ち込み新しい作曲家の方々とコラボした」とし、「新しい方々と作業していると刺激を受けたし、今まで経験したことのないジャンルを試みる快感があった」と伝えた。
彼女は「私がプロデュースを担当するようになってから、どうしてもクリエイターとしての考えが強くなってしまって、ボーカリストとしてお見せできる範囲が少し狭くなった気がした」とし、今回のアルバムではボーカルの面で多くの試みをしたと説明した。
20代を送り出し、新しい人生のページをめくる彼女のボーカルは軽やかだ。“さようなら、花びらのような、さようなら/白い私たちの春の日のクライマックス/なんて嬉しいことだろう”(「LILAC」歌詞)
“23歳のIUでも、25歳のIUでも、昨年のIUでもない今の私はもう何の疑問もなく次に行きます”(収録曲「Epilogue」の紹介コメント)
ずば抜けた“音源強者”らしく、ニューアルバムは韓国の主要音源チャートの最上位圏を総なめにした。
MelOnの「24Hits」チャートでは午前10時調べで「LILAC」が1位に上り、「Celebrity」と「Coin」が3位と4位、「Flu」と「Hi spring Bye」が6位と7位にランクインし、いわゆる“チュルセウギ(アルバム曲が上位を賑わせることを意味する造語)”となった。
GENIE MUSICでも「LILAC」をはじめアルバム収録曲5曲が1位から5位に並んだ。
iTunesアルバムチャートでは11か国で1位を記録するなど、海外でも好評を博した。
彼女は4年ぶりに音楽番組に出演し、本格的なカムバック活動に乗り出す予定だ。今回のアルバムリリースを記念し、自身とファンクラブ“UAENA(ユエナ)”の名前を合わせた“IUAENA”名義で、青少年ひとり親家庭支援や聴覚障害者支援に計1億ウォン(約964万円)を寄付したりもした。
