ポン・ジュノ監督、米映画界に訴え…「アジア憎悪犯罪に立ち向かって」
2021年04月15日

映画『パラサイト 半地下の家族』でアカデミー賞の4冠を達成したポン・ジュノ監督が、アメリカの映画業界の人々に「アジアに対するヘイトクライム(憎悪犯罪)に立ち向かってほしい」と訴えた。
ABC放送とdpa通信などは現地時間13日、ポン監督が先週、アメリカ・カリフォルニア州チャップマン大学の映画・メディア・アート・カレッジが設けたオンラインのマスタークラスレッスンに客員講師として出演し、このように述べたと報道した。
彼は、アメリカで発生した「アジア系アメリカ人に対するヘイトクライムや、“Black Lives Matter”運動を見守ることはとても恐ろしいこと」だとし「今、映画産業が何をできるか考えるようになった」と述べた。
また、「映画を作るのは、多くの時間と費用がかかり、映画は現在社会で起こっている問題に迅速に対応することができない」としながらも「映画業界の人々は、この問題に立ち向かうことを恐れてはならない」と強調した。
ポン監督は、映画業界が社会問題に立ち向かった事例として人種差別をテーマに扱った映画『ドゥ・ザ・ライト・シング』(1989年)を挙げた。
彼は「アジア系へのヘイトクライムに立ち向かうということは、社会でどんなことが起こるかを予測するということではなく、現在社会の表面下で起こっている問題を描写するため、皆さんの洞察力を駆使すること」だと語った。
これと共に「私にとって『パラサイト 半地下の家族』は、このようなアプローチを取ろうとした映画だった」とし「アーティストとして、皆さんは私たちの社会の本質や中心となる問いを見抜く必要があり、作品を通してその問いに答える必要がある」と訴えた。
