映画『スレイト』主演女優アン・ジヘ、「自分を愛することができたら”主人公”」

2021年04月16日

「監督、私、主人公やれます。私ほどアクションができる俳優はいません。次世代アクションスター“チャ・ヨニ”を覚えておいてください」
黄色いパーカーを着て長い剣を振り回す身のこなしが尋常でない。映画『スレイト』で現実とは異なる時間と空間に落ちたアクション俳優志望生“ヨニ”を演じた女優アン・ジヘは、スタントなしで映画の全アクションシーンを消化し注目を集めている。
最近、ソウル九老(クロ)区新道林(シンドリム)洞のあるカフェで会ったアン・ジヘは、劇中自分をキャスティングしてほしいと映画監督にプロフィールを配っていたヨニとよく似ていた。
今月8日に公開した映画の主演俳優というプレッシャーを感じて緊張した様子だったが、自分への信頼と自信が感じられた。作品と演技に関して語るときは、愛情と熱意で目が輝いた。
2013年にドラマ作品でデビューしたアン・ジヘが長編映画の主人公を務めたのは今回が初めてだ。ポスターの真ん中に堂々と陣取るまで、ブラウン管とスクリーンを行き来しながら、脇役として地道に顔をのぞかせた。
アン・ジヘはこのような面で劇中のヨニと自分はよく似ていると語った。
「私にとってヨニは共感する部分が多いキャラクター。ヨニのようにオーデションはしょっちゅう落ちていた。悔しくてつらかった。選ばれるために努力するのは当たり前の日常になったのに、望み通りの結果が出ないから。でも私は“おきあがりこぼし”のように、倒れてもすぐにまた立ち上がってさらに努力をする」
過去にアクション時代劇に出演することになったのも、このような気質を発揮したからだ。アン・ジヘはそれ以前から縁があったシン・ギョンス監督が時代劇アクションを撮るという話を聞き、あてもなくアクションスクールに通い剣術の練習をしたという。キャスティングされない可能性もあったが、アクション演技を身につけてからシン監督に「準備ができた」と連絡をしたというエピソードを伝えた。
アン・ジヘは「私は本当に努力家」だとし、「100練習すれば、70から80程度が結果に出るが、100を満たそうと努力する」と述べた。
そんな中、『スレイト』という作品がやってきた。チョ・バルン監督がシナリオ作業の段階から、アン・ジヘを念頭に置いて作った映画だという。実は、アン・ジヘは小学校の頃から体操を始め体育大学を卒業した。器械体操、アクロバティック、剣術、乗馬など特技からして一風変わっている。アクション俳優としての素質が備わっているわけだ。
彼女は「私の特技を披露できる役柄なのでとてもありがたかった。体力的に難しいというよりは、他のキャストたちとうまく息を合わせなければというプレッシャーがあった。一つ間違えばケガをすることもあるから。撮影の途中で動作を間違えることもあったが、身体が覚えているのか、次の動作が続いた。その時『練習は大切なんだな』ということを感じた」と明かした。
映画は剣術の実力で生き延びなければならないパラレルワールドに落ちたヨニが、村の住人たちを守るため最高の剣術の実力を備えた“鬼剣”になりすます物語。時代劇、アクション、ファンタジーがB級感性でミックスされた独特な魅力の作品だ。
アン・ジヘは「映画に女性アクション、勧善懲悪、ハッピーエンド、私が好きなすべての要素が入っている」とし、「ヨニが主人公の意味を探していく内容だが、私も映画を撮影しながら、自分を愛することができる人なら人生の主人公になれるということを知った」と伝えた。
彼女は役者として野心に満ちた抱負も明かした。ファンタジーや恋愛模様などを描いたさまざまなジャンルにも挑戦して、特技を生かしアクション俳優というタイトルも手に入れたいと述べた。「ハリウッドの女性ヒーロー物『ワンダーウーマン』や『ブラック・ウィドウ』のような作品を撮ってみたい」と笑みを浮かべた。
最後に「実は初めて演技を始めてから私には合わない気がして数か月休んだりもしたけど、妙にしきりに(演技を)思い出した。その時、私は演技が好きだということが分かった。私の中に隠されていた姿が少しずつ表に出るのが面白くて不思議。これからもっとカッコいいアクション、立派な演技で観客たちに会いたい」と語った。

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