ドラマ「月が浮かぶ川」のユン・サンホPD…「どの国でも通じる作品」

2021年04月22日

「あってはならないことが起こったが、うまく乗りきっただけに、僕たちの作品が良い事例として残ってくれたら嬉しい」
主演俳優の交代という難局に立たされても、しっかりとしたストーリーラインと演出、俳優たちの安定した呼吸で、月火ドラマの1位を守りフィナーレを迎えたKBS2TV「月が浮かぶ川(原題:달이 뜨는 강)」のユン・サンホPDがこう語った。
21日電話でインタビューに応じたユンPDは、元々、主人公オンダル役だった俳優ジ・スが序盤で降板し、ナ・イヌが代役として立てられた状況を振り返りながら、「20部作だったが、30部作を撮った気分」と述べた。放送休止は一度もなくナ・イヌが7話からすぐにオンダルとして登場し、1〜6話もナ・イヌバージョンで全て再撮影したのだから、それもそのはずだ。
それでもユンPDはナ・イヌに出会えて本当によかったと強調した。
「実際のところ、最初に嬰陽(ヨンヤン)王の役にナ・イヌさんを考えていたが、スケジュールの問題でできなかった。そんな中、このような問題が起きて、ナ・イヌさんがまた思い浮かんだ。とても背が高く、ハンサムなので(笑)結果的にオンダル役にピッタリで、演技もうまかったし、何より優しかった。再撮影の大変な中でも“ナ・イヌを撮るために私は生きている”と思うほどだった。楽しかった。キム・ソヒョンさんもナ・イヌさんと息がよく合っていた」
「月が浮かぶ川」は、若い感じのロマンス時代劇だったが、三国時代を背景にしながら歴史もしっかりと絡ませた。おかげでフュージョン時代劇と正統派時代劇の醍醐味を同時に活かしたという評価を受けた。
ユンPDは「この出来事が起きて飛んでしまったエピソードは少なくない。7、8話が急展開になったのも、事態を収拾しようとしてそうなった」とし「内容があまりにも膨大であるため、22話程で企画しなければならないという声もあったが、結局20話でまとめた」と説明した。
前代未聞の出来事を経験したが、無事に旅を終えた「月が浮かぶ川」は、全編ナ・イヌで再撮影したバージョンを国際エミー賞に出品する予定だ。ユンPDは「そもそもこの作品の演出をとことんやることにした理由も、世界的に通じる話だと思ったから」と強調した。
「Netflixオリジナルシリーズの“キングダム”もそうだが、最近は海外でも韓国時代劇の人気が高い。ビジュアル的にもかっこいい。オンダルとピョンガンの物語は内容的にも、世界に通じる。メロだけがあるのではなく、王と国についての話など、ドラマ全体を包み込む“世界観”がある。ディズニーアニメのように、どの国においても通用すると思う」
彼はまた、最近時代劇に対する歴史歪曲論議が多いことについて、「もちろん完全な歪曲は、批判されてしかるべきだと思うが、大きなメッセージを伝えるために、一部脚色した部分まで批判の対象になると難くなる。少しだけ待ってくだされば、なぜそのようなシーンが出たのか分かる場合が多い」とし「時代劇はとても素晴らしいコンテンツであるため、うまく活かしていかなければならない」と強調した。
「月が浮かぶ川」は無事終わりを迎えたが、内部的には、まだ火種が残っている。制作会社Victory Contentsはジ・スの所属事務所KeyEastを相手取り損害賠償請求訴訟を起こした。
ユンPDは「制作陣とスタッフの費用未払いはない。私は長い間作品を作ってきたが、そのような部分が最も重要だと考えている」とし「ただ、制作会社としては、その場で金銭的損害を被った部分が明らかにあるので、円満に解決できればと思っている」と述べた。

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