女優ユン・ヨジョン、デビュー作『火女』から『ミナリ』まで50年の演技人生を振り返る
2021年06月01日

映画デビュー作『火女(原題:화녀)』から韓国人俳優初のアカデミー演技賞を受賞した『ミナリ』まで、いつの間にか50年を数える演技人生。
女優ユン·ヨジョンが歩んできた道を振り返ってみよう。
2003年に放送されたトークショー「韓国、韓国人(原題:한국 한국인)」でユン・ヨジョンは、「俳優が簡単な演技をするのは、(その作品を)潰しているのと同じだと思えばいい」と語っていた。
容易な道を拒んだユン・ヨジョンの挑戦は1971年のスクリーンデビュー作からであった。『火女』では既婚男性を愛し、一家庭を破綻に追い込む狂気に満ちた家政婦を演じた。
強烈で破格的な演技で大鐘(テジョン)賞や青龍(チョンリョン)映画賞を総なめにしただけでなく、シチェス国際ファンタスティック映画祭の主演女優賞まで獲得した。
しかし1995年に放送されたトーク番組「夜と音楽の間(原題:밤과 음악 사이)」に出演したユン・ヨジョンは、「映画はもうやる計画はない?」と尋ねられると「苦労しすぎたせいか、あまりにも大変で魅力を感じられない」と本音を明かした。
以後、主にドラマの叔母役などで大活躍したユン・ヨジョンは56歳となった2003年、『浮気な家族』で再びスクリーンに登場した。これも“挑戦”だった。
がん患者の夫に堂々と恋人がいると宣言する中年女性を演じたのだ。
さらには2012年に公開された『蜜の味 ~テイスト オブ マネー~』で、自らの欲望を思いきり露わにしてタブーを破り、2016年の『バッカス・レディ』では年老いた売春婦の役をいとわず演じた。同年の『君が描く光』では、子どもにすべてを譲る平凡な祖母や母の顔で観客を笑わせ、泣かせた。
人生のどんな分かれ道でも、決して安易な道を選ばなかった女優ユン・ヨジョン。
『ミナリ』では、おばあさんらしくないおばあさん、独特で魅力的な女性“スンジャ”役を見事に演じ、ついに演技人生を華やかに開花させた。
女優ユン・ヨジョンの名前で、映画界に挑戦状を突きつけてからちょうど50年。73歳の女優は、韓国映画102年の歴史を新たに刻んだ。
「第93回 アカデミー賞」で助演女優賞を受賞した彼女は、壇上でトロフィーを抱えながら「Thank you very much! Tremendous thanks for everybody. Thank you.」と流暢な英語でスピーチし大きな拍手に包まれた。
