月火ドラマ「五月の青春」の脚本家イ・ガン、「悲しみに深く共感し残された方々に励ましを届けたかった」
2021年06月14日

「残された方々に励ましとなる物語を書こうと思った。視聴者の皆さんの反応を見るたびに、意図していたところがうまく伝わったようで、ありがたくうれしい気持ちだ」
最近、最終回を迎えた月火ドラマ「五月の青春(原題:오월의 청춘)」を執筆した脚本家のイ・ガンが、インタビューを通じて放送終了への感想を伝えた。
KBS 2TVのドラマスペシャルで「違うように泣く」、「額縁になった少女(原題:액자가 된 소녀)」(ともに2014)、「遥か遠い踊り」(2016)などの作品を披露してきたイ作家は、「五月の青春」を通じて初めて12部作という長丁場のドラマを担当した。
1980年5月18日に発生した光州(クァンジュ)民主化運動を背景にした今回の作品は、当事者たちの物語を共感できるように描き切ったという好評を受け、着実に4~5%の安定的な視聴率をキープした。
またドイツ留学を夢見ていた看護師のキム・ミョンヒ(コ・ミンシ)の悲劇的な運命と、41年間もその悲しみを抱き生きてきたファン・ヒテ(イ・ドヒョン、チェ・ウョニョン)の姿は、多くの視聴者たちに感動を与えたりもした。
イ作家は「他人の悲しみを労わる最も誠実な方法は、『あなたの悲しみを知っている』と深く共感してあげることだと思う」とし、「ドラマは他人の人生を間接的に経験する媒体なので、視聴者たちが我々の作品を通じてその悲しみに共感し、残された方々に温かい手を差し伸べられたらという気持ちが大きかった」と執筆意図を説明した。
時々、政治的議論が起こる歴史的事件を素材にしただけに、イ作家は「制作スタッフ全員が最も気を使った部分は、この物語によって残された方々の心を傷つけないことだった」とし、「作品のために不必要な論争が起これば、不必要な傷を与えることもあると思い、できるだけ論争がなく静かに作品を締めくくることが目標だった」とも述べた。
光州出身ではないだけでなく、80年代を経験したこともないというイ作家は、「心配事が多く、時代考証でも大なり小なり困難があった」としながら、「方言に関しては全羅南道(チョルラナムド)出身の俳優チョン・ウクジンさんやキム・ボジョンさんから監修を受けたおかげで、すべてのセリフを“生きた言葉”にすることができた」と感謝を伝えた。
「五月の青春」は、歴史的悲劇を素材にしてはいたが、4人の若者の人生や愛の物語を劇の序盤や中盤に忠実に描き出し、正統派ラブストーリーの側面も見せた。
イ作家は最も印象深いシーンとして、ヒテがミョンヒの後ろ姿を見つめながら心の中で「振り返れ」と繰り返し言う場面を挙げながら、「台本とは違う、ナレーションの演出がなされたことで切ない感情が沸いてきたと思う」と満足感を表した。
4人の主演俳優たちに対しては「目が回るほど忙しいスケジュールでも、大変な素振りを全く見せず作品に臨む姿はまるで、4人の“(ハリーポッターの)ハーマイオニー”を見ているようだった」と感謝を伝えた。
最終回に登場したミョンヒの祈りとヒテの手紙に作品のメッセージが盛り込まれていると明かしたイ作家は、「今も“満ち潮の人生”に耐えているもう一人のヒテたちが悲しみに暮れることなく、人生を泳ぎ続けることを、心から応援し祈っている」とし、「作品に共感してともに涙を流してくださった視聴者の皆さんの気持ちが、今を生きている数多くのヒテに、“答え”のように届くことを心から願っている」と期待を伝えた。
