映画『モガディシュ』のリュ・スンワン監督、「切実に劇場公開を願った…スクリーンで物語を肌で感じて」

2021年07月26日

今夏最高の期待作に挙げられる韓国映画『モガディシュ』が圧倒的な没入感やスケールを誇りベールを脱いだ。
リュ・スンワン監督は先日行われた記者懇談会で、「スタートから挑戦だった」と振り返った。
実話をモチーフにした『モガディシュ』は、1991年にソマリアの首都モガディシュで起こった内戦により孤立した南北の大使館職員の脱出劇を描く。
映画の撮影はすべて、現地モロッコで4か月にわたって行われた。群衆のデモや銃撃戦、カーチェイスなどスケールの大きいアクションや、南北関係の中にある感動の物語も盛り込まれた。
『ベテラン』(2015)、『ベルリンファイル』(2012)など大規模なアクション映画を手掛けてきたリュ監督は、今回の映画で1990年代を再現し、内戦という特殊な状況下の人物たちをリアルに伝えることに力を入れたと伝えた。
彼は「内戦という孤立した環境に置かれた人々の恐怖感、切迫感、切実さをどれだけ緊張感を持って作り出すかが演出のポイントだった」とし、「大規模な映画を作ると、物語の背景を撮ろうとキャラクターを逃してしまう場合がある。どうやってこのような環境にいる人々を引き立たせるかを考えた」と演出意図を明かした。
さらに「当時(映画の背景)がそれほど遠い過去ではなかったために、できるだけ事実を再現しようとした」とし、「4か月間外に出て撮影することが容易でなかったために、どうすれば効率的に、ケガをすることなく終わらせることができるかと悩みが多かった」と述べた。
映画では北朝鮮の人々のセリフが字幕で表示された。これについてリュ監督は『ベルリンファイル』の時に北朝鮮の言葉がよく聞き取れないという指摘を受け、これを反映したと説明した。
リュ監督は「最近、若い世代は大衆メディアで北朝鮮の言葉を聞く機会が少なく、北朝鮮を他国と認識しているという感じを個人的に受けた。映画で(北朝鮮を)前の世代の方式、統一の対象として見るのではなく、ありのままを見ようとした」とし、「北朝鮮を完全に他国として認識してこそ、観客たちがキャラクターをいち早く理解できると思った」と述べた。
同日、リュ監督と俳優たちは、新型コロナウイルス感染症の第4波の中でも映画の劇場公開が叶ったという点に感謝するという気持ちを伝えた。
リュ監督は「俳優たちが“公開は必ず劇場でなくては”と言い、その誰よりも僕が切実にそう思った。映画を観ながら、より(劇場公開がふさわしいと)感じた」とし、「力を注いだだけに、劇場でご覧になりながら肌で感じることができる映画」だと伝えた。
『モガディシュ』は今月28日に韓国で公開される。

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