「拍手やぬくもりでいっぱいの空間がまた来れば…」、インディーズ・ライブハウス代表が語る本音と願い
2021年08月16日

新型コロナウイルス感染症の影響で公演会場が閉店に見舞われ、インディーズミュージシャンたちはステージに立つ機会をますます失われている。
状況がままならないにも関わらず、インディーズミュージシャンたちに活動の機会を与え、希望をつないでいるライブカフェがある。
インディーズミュージシャンのチェ・スインは、アクリル板が立てられたステージに向かい、マイクの先にカバーをかぶせてギターの弾き語りを始めた。しかし、客席には誰もいない。
彼女は「観客がいないステージで歌うのは不思議な気分だ」としながら、「やはりガランとした会場で歌うと心細くて、力が出ないようだ」と語る。
ソウル・弘大(ホンデ)のライブカフェ「Unplugged」のカン・ジンヒョン代表は「新型コロナウイルスがこんなに長く続くとは思わなかった」とマスク姿で述べた。
さらに「私だけでなくこの付近で公演を行う方や、公演会場を経営なさっている多くの方は、実は非常につらい状況。なくなってしまったスペースや、廃業した会場もたくさんある」と現状を伝えた。
チェ・スインは「このようなステージがなくなるのは残念で、またいつ対面形式で公演ができるのか分からない…漠然とした不安がある」と切実だ。
カン・ジンヒョン代表は「音楽活動を始め、公演をしなければならない若手たちにとっては、このような小さなステージが自分たちの音楽を聴かせることができる唯一の場所だと思う」としながら、「我々のような小さな公演会場が維持され続けてこそ、文化がさらに多様になり豊かになっていく」と未来の才能たちに思いを寄せた。
一方チェ・スインは、「オンラインでも歌を聴かせることはできるが、このようなステージで公演をして観客たちに向き合えるということ自体に、非常に意味がある。小規模の公演会場を経営してくださる方々にはミュージシャンとして感謝しかない」と明かす。
カン・ジンヒョン代表も「ここでパフォーマンスをする人たちが感謝してくれているだけでも、私にとって大きな力になる。この空間を維持し続けて行かなければというひとつの目的にもなるので」とミュージシャンの声に応じた。
最後にカン代表は「コロナがいつ終息するか分からないが、それでもできる限り、このまま公演会場を維持していきたい。一緒に直接向き合って歌い、応援し、拍手をしてくださる方のぬくもりで満ちた、そんな日がまた来ればとささやかな願いがある」と希望を伝えた。
