女性主義美術作家チョン・ジョンヨプ、個展「歩く月」を開催へ
2021年08月26日

民衆美術作家であり、女性主義美術の代表作家に挙げられるチョン・ジョンヨプの20回目となる個展「歩く月 (原題:걷는 달)」が10月31日(日)まで、京畿道(キョンギド) 坡州(パジュ)市 White Block Art Centerで開かれる。
小豆や大豆、雑草や芽の出たジャガイモ、虫、蛾のように嫌厭される弱い存在をテーマとして描きながら、「女性」と「女性の労働」を語ってきた彼女は今回の展示で、同じ時代を生きながら交感してきた女性の肖像を中心とした作品を披露する。
チョン作家は、共同体を作り活動した作家仲間や活動家、新聞や本を通して共感しあった女性の話、偶然会って友情を深めた友人まで、様々な女性の肖像を描いた。
展示は「歩く月」、「顔の風景2 (原題:얼굴 풍경 2)」、「赤いデッサン (原題:붉은 드로잉)」の3テーマに分けられる。
まず、「歩く月」では美術館、カフェ、海辺、森の道のような風景と空間の中にいる女性のしぐさを読み取った新作10点を披露。
チョン作家が心の軌跡をたどりながら、一人歩いたり座ったりしている女性を描いたもので、これまでの画風とは異なり、シンプルな線で寂しくも淡々と描かれた。
一方、もんぺを着て堂々と歩く女性も愉快に描いた。
「顔の風景2」では、2009年の個展「顔の風景」で発表した作品のうち5点と新作6点を展示する。
チョン作家の自画像や、写真家パク・ヨンスク、女性学者キム・ヨンオク、詩人キム・へスン、美術家ユン・ソクナムの肖像画、女性学者であり女性文化理論研究所代表のイム・オクヒらの肖像がある。
「赤いデッサン」は、2006年にARKO美術館で開かれた「消えていく (原題:지워지다)」展で披露した“社会の無関心”と“暴力”で消えていく女性を描いたデッサンと新作のデッサンを披露する。
チョン作家が使う赤い色は、簡単に忘れられる女性の人生を示すために選ばれた色だ。
ギャラリー側は「チョン・ジョンヨプは“道なき道を行く女性の人生を記録するのは、緊張しながらもワクワクすること”だという」、「月を見ながら夢見る多くの女性の物語、月明かりの下、自由に歩きたい作家自身と他の女性との潜在的な連帯を描いた展示」だと紹介。
展示は10月31日まで休館なく行われ、別途イベントは行われない。
