「地獄が呼んでいる」のユ・アイン、「見方を変えれば今の世の中で起きていることとあまり変わらない」

2021年12月24日

「興味深い展開の中に敷かれたメッセージが非常に現実的で、同時代の脈絡を正確に捉えている」
Netflixのオリジナルシリーズ「地獄が呼んでいる」に出演した俳優のユ・アインは、リモートインタビューを通じて作品についてこのように語った。
「地獄が呼んでいる」は平凡な人がこの世のものではない存在から地獄行きの通告を受ける超自然的な現象を素材にした。
ユ・アインは地獄の使者が通告を受けた者を無惨に裁いてしまう現象を“神の啓示”と説明する新興宗教団体「新真理会」の初代議長チョン・ジンス役を演じた。
彼は「衝撃的な過去を持ったミステリアスな人物という情報を基に、監督とキャラクターを具体化し続けていった」とし、「我々が俗に思い浮かべる新興宗教の教主とは少しかけ離れた、ギャップを与えられるキャラクターを作るのが面白いのではないかと思った」と述べた。
さらに「普通は信頼を強要するため強力なエネルギーで人を導いていくが、ジンスの場合は低い声で他愛のない冗談も飛ばす」とし、「ミステリアスな雰囲気の中で人々をブラックホールのように引き込むエネルギーをお見せしたかった」と述べた。
映画『ベテラン』で傍若無人な財閥3世、『王の運命-歴史を変えた八日間-』では思悼世子、『国家が破産する日』では将来を見通すファンドマネージャーなど、骨太なキャラクターを演じてきたユ・アインは「地獄が呼んでいる」のチョン・ジンスを通じて、アップグレードバージョンのキャラクターを披露したかったという。
それとともにチョン・ジンスを「最小限の登場だけで、最大値の緊張感を醸し出す人物」だと評した。チョン・ジンスは計6部作のシリーズで1話から3話のみ登場する。
ユ・アインは「これまで表現が強烈なキャラクターたちを演じ愛されてきたが、それが一方では僕を封じ込めるフレームになったりもした。だから僕の可能性を確認する他の試みもしてみた。チョン・ジンスは強いエネルギーを持ったキャラクターだが、レベルアップされた姿をお見せしたかった。『ユ・アインが別の次元で表現をしているのだな』と思ってくださればありがたい」とも語った。
またユ・アインは「地獄が呼んでいる」のシーンは現実を反映していると述べた。
彼は「地獄の使者と言われている怪物、人々が通知を受けた日に地獄に行く、そんな出来事が都心の真ん中で起こる部分は非現実的で、暴力的に見えるかもしれないが、見方を変えれば今の世の中で起きていることとあまり変わらない」とし、「集団の狂気、嫌悪、暴力などは現実でも継続して行われていると思う」と述べた。
さらに「(作品の内容のように)十分に検証されていない情報を妄信し、それを武器に他人を攻撃する現象も我々の周りで容易に見られる」とし、「作品が公開されて一時間も経たないうちに6話をすべて見たかのようなレビューや、どこかで読んだことのある一行、YouTubeで5分ほど見た情報だけを妄信し、騒いでいることを思い出した」と皮肉った。
「地獄が呼んでいる」は公開から一日でNetflixシリーズのグローバル順位の1位に上り、韓国ドラマの底力を見せたりもした。
ユ・アインは作品がずっと1位であってほしいという希望を明かし、作品に対する反応の中、「世界の舞台に出すならユ・アインがふさわしい」というオンラインでの書き込みを見て、気分は良いがプレッシャーを感じたと笑みを見せた。
彼は「(OTT)プラットフォームを通じて、我々が作り上げた作品が世界に公開され、紹介できるという点が最もうれしい」とし、「作品に対する解釈や評価が激しくなる過程で、より幅広く観客たちの反応を得られるという点が俳優として肯定的だし励みになる」と述べた。

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