『警官の血』のチェ・ウシク…「『パラサイト』が大きなプレッシャーに」
2022年01月06日

スラっとした高い背丈に痩せた体格。あどけなさの残る明るい顔立ちや緊張ゆえに出てしまった失言、これを収拾しようと慌てる姿まで。俳優チェ・ウシクの魅力だ。
ポン・ジュノ監督は彼を「切ない顔」だと言い、『パラサイト 半地下の家族』(以下、『パラサイト』)のキャスティングに先立ち、痩せた体を保つようオーダーした。 『パラサイト』への出演時、「出番が多い」とうっかり出てしまった彼の失言は、共演者の愛情あふれる“イジリ”のネタになった。
『パラサイト』以降、コロナウイルスの影響でNetflixでの配信となった映画『狩りの時間』を経て、映画『警官の血 (原題:경관의 피)』で帰ってきた彼は無邪気さや笑いを取り払い、同僚刑事を監視する警察“チェ・ミンジェ”を演じた。
法廷で同僚の強圧的な捜査を証言するほど原則主義者のミンジェ。彼は、出どころ不明の莫大な後援金で高級ヴィラや外車、高級ブランドをほしいままにしながら圧倒的な検挙率を挙げる広域捜査隊班長の“パク・ガンユン” (チョ・ジンウン)を監視し、彼の不正を暴く任務を負うことになる。
公開前日の4日、オンラインで行われたインタビューで、チェ・ウシクは「『パラサイト』が終わってからプレッシャーがとても大きかった」とし「どの作品で、どのようにもっといい姿をお見せするか、心配と悩みが多かった」と明かした。
「どんな作品、どんなジャンルをするべきなのか、どんな姿をお見せするか悩んだ末に出した答えは、“(制作の) 過程が幸せな作品をまず探そう”ということだった。それで『警官の血』を選んだ。監督に初めてお会いした時から、現場でミンジェというキャラクターを演じる過程がとても面白そうだと思った。また、チョ・ジヌン先輩と共演するのは“バケットリスト”の1つだった」
彼は、「幼く可愛いイメージのため、演技に限界を感じたことがある」と認めながら、「イメージチェンジ」も1つの課題だったとした。
「ジャンルに関係なく、似たようなイメージのキャラクターが多かったし、オファーが来るキャラクターも限定的だった。インタビューの場で、いつも緊張し、たどたどしい姿を見せていたから。『警官の血』は、そんなイメージを変えたくて選択した作品でもある。だから今年はバルクアップ (体重を増やすだけでなく、筋肉を発達させて体を大きくしていくこと)をして体型も少し変えてみようと思う。単に男性美のためというのではなく、さまざまなキャラクターをやりたいから」
映画『The Witch/魔女』に続き、再びアクション演技を披露した彼は「チェ・ウシクも超人になれるということを見せるのにいいシーンだった」と笑った。
続けて「『警官の血』をやってから、感情のない“アクションで始まり、アクションで終わる”本物のアクション映画に挑戦してみたいという思いが湧いた」と話した。
また「『The Witch/魔女』のように悪役を担うと、日常ではしない考えや行動にスカッとする時がある」とし「極悪な役も一度やってみたい」と付け加えた。
『パラサイト』以後、ハリウッド進出への期待も高まった。
チェ・ウシクは「僕も人間なので (期待して)待ってはいたが、オファーは多くはなかった」と笑った。
「ハリウッドの舞台に立つことになれば、とても嬉しいと思う。しかし、時代が変わり韓国コンテンツが世界で愛されている。最近はシナリオを見ると“これは海外でもうけそうだ”と、以前は思いもしなかったことを考えるようになった。ドラマでも映画でも、ジャンルやプラットホームを選ばず、いい方向に向かっているので今後がさらに楽しみだ」
