映画『特送』の俳優ソン・セビョク、「悪役を演じるたび消化不良に」…パク・ソダムとのエピソードも
2022年02月02日

「映画は“15歳以上観覧可”だが、娘は今9歳。後で大きくなってスクリーンの中のパパを見て、何を考えるのかと心配になった(笑)」
アクション映画『特送』であくどい警察官のキョンピルを演じた俳優のソン·セビョクはインタビューでこのように話した。
キョンピルは300億ウォン(約30億円)が入った銀行のセキュリティキーを手に入れるため、幼い男の子ソウォン(チョン・ヒョンジュン)と彼を助ける“特急ドライバー”ウナ(パク・ソダム)を追う人物。現職の警察だが、暴力団顔負けの悪徳さで、後先も考えず彼らを追撃する。
ソン・セビョクは「ベテラン警察官であり悪党のトップという両面性のあるキャラクターを以前からやってみたかった」と出演にいたった背景を明かした。
そして「シナリオを読む時、悪役でもその中から憐れみを見出そうと努力する。しかし、キョンピルからは妙に同情する気持ちが感じられなくて惹かれた。『すべて必要ない、これだけが私の人生の目標だ』と 自分を投げ捨ててしまう人物だと思う」と付け加えた。
ソン・セビョクは感情を爆発させたり、過度に大声を出したりはしないが、自分が望むものを手に入れるため、殺人や暴力も辞さない冷たい人物としてキョンピル役をこなした。警察として仲間に接する姿や、やくざの親分として組員に命令を下す姿が、まるで “官僚的”なのも興味深い。
ソン・セビョクの存在感を知らせた映画『春香秘伝 The Servant』(2010)では、彼はどこか足りないように見える独特なピョン・ハクドを演じ好評を得た。また、『私の少女』(2014)では娘に暴力を振るう残忍な義理の父に扮した。
今回も二重生活をする警察を選択した彼が天性の悪役俳優のように感じたりもするが、実はこのような役を演じる度に困難を経験するとソン·セビョクは告白した。
彼は「『私の少女』の時は撮影中ずっと消化不良で、何度指から血を抜いたか分からない。(韓国では消化不良になると指の爪の付け根を針で刺す民間療法を行う) 『特送』の撮影をしながらも、そうだった。数日前から眠れず、悪い夢も見て、とてもゆとりのない日が続いていた。悪役を演じる時はもっと抜け出せない部分がある」と述べた。
普段のソン·セビョクの姿は真面目で親しみのある印象をそのままだ。「カット」という音が聞こえるとソン·セビョクは、劇中、死に物狂いで追いかけるウナ役のパク・ソダムを温かく抱きしめたという。
ソン·セビョクは「ソダムさんとはとても楽しく撮影した」としながら、「そのため、むしろお互いに荒々しいアクションシーンを消化できたと思う」と述べた。
甲状腺乳頭がんの診断を受けて手術したパク・ソダムは、最近開かれた試写会に出席できない代わりにメールで俳優たちに近況を伝えた。
ソン・セビョクは「試写会が終わってすぐに 『一緒に参加できなくて申し訳ない』という メッセージが来ていた。通院し、体の調子も随分よくなったそうだ。映画の評判をすごく気にしていたので、『すごくいい』と返事をした(笑)」と明かした。
ソン·セビョクは『特送』と同じジャンルの他の映画と比較して、「似ているようだが違う映画」と紹介した。
さらに「とてもスピード感あふれる、起承転結がはっきりしている映画だと思う。観客の方々が、映画を見て久ぶりにスカッとしていただければうれしい」とメッセージを送った。
