チャン・ギハ、自分の声に集中した新譜『Levitation』は「僕の出発点であり自己紹介書」
2022年04月15日

「新しいアルバムを準備しながら『チャン・ギハというミュージシャンに最も重要なアイデンティティは何か』という質問を投げかけ続けた。その結論は声だった」
独創的な音楽で注目されたバンド「チャン・ギハと顔たち」のボーカルで、リーダーのチャン・ギハがソロとして帰ってきた。
チャン・ギハは最近、ソロアルバム『Levitation』の発売を記念して開かれたマスコミとのインタビューで、「ソロアルバムは (空白期間があった) この3年間の結果でもあるが、“ソロ、チャン・ギハ”の出発点であり自己紹介書」だと紹介した。
今回のアルバムは2018年のバンド活動を“卒業”した後、約3年ぶりにリリースする新譜。
これまで「Living the Carefree Life」、「Cheap Coffee」、「That’s Just What You」などレトロと独創性を加えた実験的な音楽で大衆に愛されてきたチャン・ギハは、今回も“最もチャン・ギハらしい”姿で現れた。
チャン・ギハは「歌手でもあるがアルバム『Levitation』のプロデュースを担当し、ミクシングエンジニア、作詞家、作曲家でもある」とし、「収録された5曲すべて僕の心の中では共同1位な楽曲」だと述べた。
彼は久しぶりにリリースするニューアルバムで、ひたすら自分にだけ集中した。
ギター、ベース、ドラムなど多様な楽器演奏が重要なバンドとは異なり、今回はボーカルに最も気を遣った。楽曲の歌詞を作り、ボーカルをレコーディングしたのち、その後に一つずつ音楽をつけるやり方だった。
彼は「チャン・ギハ、すなわち“僕”というミュージシャンのアイデンティティは何より僕の声。一曲の歌謡と認識されるのにおいて、最小限の音だけを入れようと思った。意図せずに5曲ともベースが抜けていた (笑)」と明かした。
このような説明のように収録された楽曲はハングルの歌詞の韻律と“味”を生かし、付加的な要素は取り除いて単純になった。
チャン・ギハは「バンド活動と比べてみると、新しく何らかの姿をお見せすることより、お見せしない点が大きい」とし、「言いたいことが終わったら2コーラスのための2コーラスは書かないという考えだった」と強調した。
実際に4トラック目に収録された「Why Do You Try to Do Something When It's Totally Okay to Do Nothing?」はタイトルのような歌詞ワンフレーズだけ。
タイトル曲「Envy None」もチャン・ギハの苦悩や思いがにじみ出る楽曲。
彼は「今の時代で羨望は大切な感情」だとし、「羨望の対象になる誰かの日常をもっと詳しく知ることができるうえ、この感情をコントロールできなければ精神的に苦しくなった時代になった」と説明した。
MVではうらやましがらないようにしようとするが、しきりにそうなる状況を頭と体が別々に遊ぶ場面で描き出した。チャン・ギハはMVで羨望の対象から目を離せないまま、両手さえ違って動く姿を演じた。
チャン・ギハは今回のアルバムを通じて「これがチャン・ギハ」というメッセージを伝えたいと述べた。
さらに「(歌手の) イ・ジョク兄さんにアルバムをお聞かせしたが、『ケラケラ』と笑ってくださった。『A Sort of Relationship』の時もそうやって笑ったが、合格という話。カン・サネ兄さんも『Cheap Coffee』を聞いた時のように気分のいい衝撃を再び感じたとおっしゃっていた」と述べた。
チャン・ギハは長い間待ちわびたファンと3月に対面した。
約3年ぶりに開催する「Levitation」の公演で彼はDJ Dguruとともにステージに上った。公演ではバンド「チャン・ギハと顔たち」の音楽ではなく、“ソロ、チャン・ギハ”の音楽を聞かせた。
彼は「以前は『初心なんか犬にでもやってしまえ』という歌詞を書いたりもしたが、やはり一番自分らしいこと以外は気にしないようにしようと思った。遠い道を回って、今までも一番自分らしいことを自分らしくするのが正しいという思い」だと明らかにした。
