“春のアイドル”ユン・ジソン、「いつも同じ場所で咲く花のようになりたい」
2022年04月28日

「サイン会でファンが言ってくれた言葉がある。“あなたは降り注ぐ雨のような人ではないが、少しずつ服を濡らす小雨のような人だ”。この言葉が芸能界生活において本当に大きな力となった」
歌手ユン・ジソンのここ数年間は、劇的だった。
人気オーディション番組で8位を獲得し、デビュー。ボーイズグループWanna Oneのリーダーを務め、爆発的な人気となった。
2019年には、約1年6カ月間のグループ活動を終え、ソロ歌手に転身。
同年、現役で入隊し、国防の義務を果たした。そして今月27日、自作曲が収められた3rdミニアルバム「薇路」でファンの元に帰ってきた。
ユン・ジソンはインタビューで、「グループ生活をしながらも、グループが終われば、その時ほど注目されないということを、とてもよく分かっていたし、心の準備をしてきた」とし、「しかし、いつも自分の場所で輝いていたかった」と率直に語った。
続けて「多くの人が見てくれる花でなくても、通りすがりに見る、いつも同じ場所で咲く花のような人になりたい」とし、「“とてもきれいな花だと思っていたが、もともとそこで咲いていたな”というようなことを言われたい」と付け加えた。
このように、しっかりして見える彼だが、昨年は自分の努力ほど人に知られていないような感じを受け、スランプを経験した。
年末のWanna One再結成のステージを見た、あるネットユーザーの「ユン・ジソンは、服務中に休暇を取ってきたのか」というコメントを見て、傷ついたと述べた。すでに1年前に除隊しており、精力的に活動していた時だったからだ。
彼は「僕は休むことなく走ってきたが、僕が活動したことを分かってくれていないという気持ちから、スランプに陥った」とし「歩きながら涙、レコーディングしながら涙、愛犬にエサをあげても涙している時期があった」と振り返った。
しかし彼は、「僕の仕事の成果は、僕とファン、そして家族と会社が知っているので、僕は僕の仕事をしようと思った」と付け加えた。
「だから僕は、長くたくさん活動をしたい。僕をゆっくりと多くの人に染み込ませたい (笑)」
黙々と自分の場所で咲く花のようになりたいという彼の言葉のように、今回のアルバム名の意味も「薔薇の道」だ。
アルバムにはタイトル曲「BLOOM」をはじめ、同じくWanna One出身のイ・デフィがプレゼントし、オーディション番組に共に出演したキム・ジョンヒョンがフィーチャリングした「SUMMER DRIVE」など、計5曲が収められた。
「BLOOM」は、軽快なバンドサウンドとレトロな感性が出会ったコンテンポラリー・ポップの楽曲で、花びらが舞い散るかのような春の雰囲気が溢れている。タイトル曲を聴くとひと際、春や花、出会いといったイメージが垣間見えるが、彼の最も好きな季節は春だという。
ユン・ジソンは「3月生まれだからか、寒さや暑さに耐えられない。春が一番好きだ」とし「春は新しい命の始まりという感じがする。春が与える特別さがあると思う」と話した。
振り返ると偶然にも、ソロデビューアルバム「Aside」から今回のアルバムまで、ユン・ジソンの全ての音楽活動は春に行われていた。
彼は「春はいつも、ときめきをくれる季節」だとし「今回のアルバムをきっかけに“スプリングドル”、つまり春のアイドルを狙ってみようかと思う」と笑った。
ユン・ジソンは、タイトル曲をはじめ、計4曲の作詞・作曲に参加。シンガーソングライターとしての一面も見せた。
タイトル曲は、軍服務時代の合間に、思い浮かんだ歌詞を手帳に書きとめ、作ったものだという。もの寂しいであろう軍生活で、春の雰囲気満載の「華やかな」楽曲ができたとは皮肉だ。
「軍のミュージカル公演を終え、部隊に復帰する帰り道で見たソウルの夜景が、僕の心とは相反してとてもきれいだった。キラキラ光る照明が、夜に咲く花のように感じた。この感性で作業をすれば、きれいな歌ができると思った」
ユン・ジソンは1節から最後までを、大まかに携帯電話で録音。それを友達に送り、ピアノ伴奏をつけて作曲家に編曲を頼むという方法で作曲をした。専門的に作曲を勉強してはいないが、作曲と作詞は誰でもできるというのが彼の見解だ。
彼は「僕が歌いたいメロディーを作ったのだが、振り返ると、編曲者の方に申し訳なくもある」とし「ドラフトは、シティ・ポップの曲だったが、完成度を高めようと多くの修正を加え、ダンス曲になった」と説明した。
自作曲を入れるとなれば、アルバム制作の手間は、他人の楽曲を入れるよりも数倍かかるはずだ。それでも作曲・作詞に意欲を見せた理由を問うと「挑戦」という答えが返ってきた。
「ユン・ジソンは、挑戦が好きな芸能人。 “人間”ユン・ジソンは臆病だが、“芸能人”ユン・ジソンは、発展し続ける姿をお見せしなければならない。僕がこの仕事に熱意を持っていて、一生懸命作曲の勉強をし、努力しているということを伝えたかった」
