レギュラー番組となって帰ってきたKBS「仕事人の誕生」、「出演者の真心が番組の原動力」

2022年04月28日

「皆さん、集中してください!」
今月21日、京畿 (キョンギ)道 麗州 (ヨス)市 興川 (フンチョン)面サンベク1里。トロット歌手チン・ソンの力強い声がメガホンを通して鳴り響くと、蛍光ベストを着た20人余りが、村の会館の前に続々と集まった。
片手にペンキ缶、片手に筆を持った人々は、灰色にくすんだ会館横の壁を、1時間もたたないうちに赤、ピンク、緑など、色とりどりに染めた。
サンベク1里を訪れたKBSの時事教養番組「仕事人の誕生 (原題:일꾼의 탄생)」チームは、村の里長チョン・ヘジョン氏のリクエストでゲストとして来た歌手チェヨンと、13人の市民サポーターと共に、“村飾り”に乗り出した。
その姿を見守っていたチョン里長は、「このように塗ると、村がきれいになるし、村の方々も団結するのでとても良い」と満面の笑みを浮かべた。
「おばあさま方が、今日はきれいに着飾っていた。こうすればテレビに出られるだろうという気持ちなのだ。90歳を超えた方も出てきて、賑わうのでうれしい」
昨年9月、秋夕 (チュソク/韓国のお盆)のパイロット番組として初披露された「仕事人の誕生」は、歌手チン・ソン、お笑いタレントのソン ・ホンス、ミキ・グァンスが、助けを必要としている人々のため、全国津々浦々を訪れる番組で、同年12月にレギュラー番組となって、再びお茶の間に帰ってきた。
番組を企画し、演出したイ・ウンミPDは「1泊2日で行われる大変な撮影でも、スタッフはすぐに帰ろうとはしない」とし「出演者は、カメラが回っていない時も、電球の交換などの些細な要望にまで応えようとする。このような“真心”がこの番組の原動力だと思う」と話した。
イPDは、壁画を描く撮影の前日は、家の前のフェンス設置をはじめ、サンベク1里村のお年寄りの様々な要望に応えたと説明。
チョン里長は、緑色のフェンスが設置された家を紹介し、「お年寄りが、“フェンスがなくて不安で眠れない”と、いつも言っていたが、このように有名な方々が来て自ら設置してくださったので、本当に喜んでいた」と伝えた。
「作業班長」を務めるチン・ソンは、「肉体的には大変だが、行く先々が自分の故郷のように感じる」と番組を通して感じるやりがいを伝えた。
また幼い頃、お年寄りと一緒に暮らしたとも明かし、「お母様方やお父様方と会話するのが楽しい」とし、「彼らから出るひと言ひと言が、人生哲学だ」と述べた。
彼は撮影中、サポーターを統率しながらも、壁画を描く作業に遅れて参加した村のお年寄りのそばにいた。お年寄りに手作りの椅子を差し出し、体をかがめ目線の高さを合わせて、仲むつまじく会話する様子があった。
ソン・ホンスとミキ・グァンスも壁にピンクのウサギを描くお年寄りに近づき「かわいい豚ですね」と冗談を飛ばし、里長の両頬にピンクのハートマークを描いて、撮影現場を笑いで包んだ。
「6時、私の故郷 (原題:6시 내고향)」や「仕事人の誕生」で「青年会長」として活躍し、人気を集めているソン・ホンスは「ここにいるお母様、お父様は、ほとんどの方がお一人で暮らしている。同じような日々を過ごし、笑うこともあまりない。若い人たちは、目上の人を敬遠するが、ただ近づいて手を握ってあげれば心を開いてくださる」と、お年寄りとのコミュニケーションの取り方を伝えた。
また「どのようにすれば、もっとお役に立てるのか悩みながら撮影に臨んでいる」とし、番組のため最近、木工を学び始めたとも明かした。
「お年寄りは、電球ひとつ変えられず5年間、暗闇の中で生活することもある。私たち3人が、できるだけ多くの地域に行き、孤立するお年寄りを助けたい」
この番組を通じて、生活が大きく変化したというミキ・グァンスは「唐辛子栽培を手伝ったことがあった。肥料を加え、農薬を撒き、間引きもしなければならない。“血と汗の結晶”という言葉を体で感じた」とし、「レストランでご飯を食べる時も唐辛子ひとつ、レタス一枚も、もったいなくて残せない」と話した。
「この番組は今、私の生活の一部になったように思う。ソン・ヘさんの“全国のど自慢”のように“仕事人の誕生”と言えば、私たち3人の名前が思い浮かぶようになればうれしい(笑)」

前の記事 エンタメ情報一覧へ 次の記事