PSY、「『GANGNAM STYLE』は最大のトロフィー…ビルボードにYouTubeが反映され、うれしい」
2022年05月02日

「『GANGNAM STYLE』以降、ビルボードは、ラジオ番組のオンエア回数の比重を減らし、YouTubeの再生回数の比重を増やした。僕が、これに一役買ったという点で誇りを感じている。実際にBTS(防弾少年団)も僕に感謝の気持ちを何度も伝えた」
歌手PSYは10年前に世界を席巻したヒット曲「GANGNAM STYLE」について「この楽曲は、僕にとって本当に特別な楽曲」だとし、「僕の部屋の片隅に陳列されているトロフィーの中でも最大のトロフィー」だと意味づけた。
最近、ソウル・汝矣島(ヨイド)のあるホテルで開かれた9thアルバム『サダ9(原題:싸다9』の発売記念聴音会でだ。
「GANGNAM STYLE」はPSYが2012年にリリースした6thアルバムのタイトル曲。コミカルなMVはYouTubeで空前のヒットを記録し、世界的に激しい“馬乗りダンス”の流行をもたらした。
この楽曲はYouTubeのヒットに乗り、当時韓国歌謡界としては“夢のチャート”と思われていたアメリカ・ビルボードのメインシングルチャート「HOT100」に、K-POPアーティストとしては史上初めて7週連続2位を記録する大記録を刻んだ。韓国語の楽曲がこのチャートで名を連ねたのも「GANGNAM STYLE」が初めてだった。
PSYの「GANGNAM STYLE」のMVは4月28日、YouTubeの再生回数44億回を突破したりもした。YouTubeで単一映像の再生回数が10億回を超えたのはこのMVが初めて。
それまで、単にMVを公開する“ツール”の役割を果たしていたYouTubeは、PSYのグローバルヒット以降、再生回数の成績でアーティストをPRするもう一つの主要コンテンツとなった。
PSYは「今、あの有名なBTSやBLACKPINKもアメリカのラジオオンエア回数が外国語楽曲だという点で壁が高い」とし、「だから我々の武器はYouTube」だと述べた。
彼は「ヒットには“楽曲がヒットする場合”と“人がヒットする場合”があるが、『GANGNAM STYLE』当時、精神的に疲れた理由は、僕のケースが“楽曲がヒットする”ケースだったからだ。1曲が悪いと、その次が保障されないのだ。まして外国人は、僕の名前が“GANGNAM STYLE”だと思っている場合もあった(笑)」と付け加えた。
彼は「それでも今、BTSやBLACKPINKなど北米で有名な後輩たちは、僕とは正反対のケース」だとし、「だから彼らは、人気が長続きしているのだと思う」と謙遜して述べた。
「サダ9」は2017年の8thアルバム以来5年ぶりにPSYがリリースするフルアルバム。タイトル曲「That That」をはじめ、「You Move Me」、「Celeb」、「GANJI」、「Now」など計12曲が盛り込まれた。
PSYは「心を込めて非常に長い時間準備したアルバム」だとし、「そのためタイトル曲のほかに、計12曲中7曲のMVやパフォーマンスビデオが出るようになった」と述べた。
アルバムをスタートさせるイントロ曲「9INTRO」は、直々に書いた自伝的な歌詞が目を引く。
PSYは“ラテはこんなものが破った”、“格好をつければつけるほど、プライドがダメになる”、“そうだ僕が22年目、お前が楽しければ僕も楽しい、生まれつきピエロとなる運命”と、過去22年間の歌手生活を振り返る。
今回のアルバムは特に、タイトル曲「That That」にボーイズグループBTS(防弾少年団)のSUGAがフィーチャリングとプロデュースに参加したのをはじめ、
Heize、Jessi、Crush、TABLO(EPIK HIGH)など豪華メンバーがフィーチャリングしたのが目を引く。
PSYは「後輩ミュージシャン7人が参加したが、みんな何の条件もなく快く受け入れてくれた。もう年も若くないのに、あんなにホットでヤングなミュージシャンが違和感なくフィーチャリングしてくれたという点がとても胸いっぱいになった」と述べた。
注目を集めているタイトル曲のコラボは、SUGA側から先に連絡が来たと述べた。彼の表現を借りれば“貴重なステップ”をくれたという。
PSYは「昨年秋、SUGAが僕にとても似合う楽曲を作ったと、僕をプロデュースしたいと言った」とし、「ちょうどEDMベースのダンスはやめて、ラテン系列のダンスをしたいなと思っていたが、ぴったりの伴奏を持ってきた」ときっかけを伝えた。
さらに「僕がアレンジするような状況ではなかったので、しきりに“貴重なステップ”をありがとうと言った」とし、「今も大変感謝している」と付け加えた。
彼は「SUGAを見ながら、熱気をもらった。僕も一時、あんなふうに楽しく荒々しく音楽をしていたと、改めて思い出すきっかけになった」とも明かした。
5年ぶりのフルアルバムであるため、新譜をめぐりPSYは音楽的苦悩を重ねたという。スジ(Miss A出身)がMVに出演した収録曲「Celeb」の場合は、2019年に作られたが3年ぶりに日の目を見るようになった。
彼は「『Celeb』は当時、旧作『ENTERTAINER』(2006)の2019年バージョンとして制作され、タイトル曲になった」とし、「僕は普通、“剛性”の楽曲と“感性”の楽曲をペアリングして発売する方だが、この楽曲は“感性”に該当しており、ペアリングする楽曲を探すのに3年もかかった。そのため3年後に世に出ることになった」と紹介した。
それとともに「(スジが)このMVのために4日間、非常に難易度の高い振り付けの練習をし、3日間撮影した。その3年後にやっと、完成したビデオを見ることになった」とし、「この場を借りて心から感謝と謝罪の言葉を伝える」と笑いながら付け加えた。
PSYは、8曲目のCrushとタッグを組んだ感性的な楽曲「Happier」で、「幸せとは何か」という根源的な質問を投げかける。
彼は「もっと幸せになりたくても、幸せになるのは容易でないと、ある日考えるようになった」とし、「コロナ禍だった2年間は、当然だと思っていたことが、実は当たり前でないと身に染みて感じた時間だった」と述べた。
そして「現在、私が置かれているポジションは先輩と後輩の間の歌謡界の腰だと思う。だから新旧の調和をなすため、誰かがバカみたいにデジタル時代に逆行する行動をしなければならないと思う。そんな考えからにこんな消耗的な(フル)アルバムを作ることになった」と明かした。
