映画『こんにちは』、子役出身女優キム・ファンヒの成長ぶりも見どころ…イ・スンジェやユソンらも出演

2022年05月20日

スミ (キム・ファンヒ)は児童養護施設で育ち、幼い年から世の中の暴力に直面してきた。児童養護施設の園長は後援金を横領し、アルバイトとして働く食堂に客として来た男は小遣いをやるから酒を注げという。スミには生きることが死ぬよりつらい。
橋の上から飛び降りようとした瞬間、ソジン (ユソン)が近づいてきて死ぬ勇気があるのなら生きてみろと言う。死ぬ方法を教えてあげると言う。スミをクッパ屋に連れて行ったソジンは、スミの腕に見えた切り傷を見て名刺を渡す。ソジンはホスピス病院の婦長。
スミはソジンが働くホスピス病院に足を運ぶ。初めは死ぬ方法を学ぶつもりだった。しかし死を目の前にしても誰より活気あふれ、一生懸命生きる人々と生活しながら気持ちが次第に変わる。寝食をともにするソジンとは家族になる。
映画『こんにちは (原題:안녕하세요)』は一人で苦しみと寂しさに耐えて生きていたスミが、自ら命を絶つ直前にソジンに出会い真の人生の意味を見出していく話。
2人が初めて会う場面ですでにその過程と結末が十分に描かれる。
ホスピス病院で過ごす人々からもそれぞれの人生史があるだろうし、それであまり残っていない人生を忠実に生きており、その間に一部は先に亡くなるだろう。スミは彼らから人生がどれだけ大切なのかを悟るだろう。
映画は予想を一歩も外れない。スミがソジンの家に初めて行った日、空けておいた部屋に入るなという場面では、ソジンもスミと似た痛みを共有する人物だという点が推測できる。
“優しい映画”を過度に標榜しているからだろうか。ホスピス病院の人々は一様に心が広くきれいだ。それで人物たちの間に何の葛藤も発生しない。この類似家族は欠点のない家族のイデアに近く、よって現実から遠く離れている。展開は緩やかでしばしばぎこちないセリフが没入を妨害する。
20本前後のフィルモグラフィを積み今やベテランと呼ばれてもおかしくない女優ユソン、ホスピス病院の最古参のインスを演じ、映画のバランスを取る俳優イ・スンジェが奮闘する。2016年の公開作『哭声/コクソン』で「何が重要なのか?」と大声でわめき神がかった演技を披露した女優キム・ファンヒの成長を見守るのが映画の面白さ。
今は背もイ・スンジェほどに大きくなってしまったキム・ファンヒは絶望と怒り、悲しみを経て希望にいたる感情変化を滑らかに消化する。
キム・ファンヒは19日の試写会に続いて開かれた懇談会で、「スミはどん底から始まり最後にはとても高く上り詰める、感情の動きが広い子。どうやって共感を引き出そうかと思った」とし、「挑戦欲求が生まれるキャラクターが好きで、この子 (スミ)の話をやりたかった」と述べた。
成人の演技者となったキム・ファンヒは20歳だった昨年、この映画を撮影した。
彼女は「成人になり演技に対する負担、作品を導いていくというプレッシャーが大きく孤独という感じも受けた」と述べた。それとともに「私が少し上手くいかなくても、(俳優たちが)あまりにもよく支えてくださり、楽しみながら演じることができた。称賛に踊るクジラのような感じで成長することができたのではないかと思う」と述べた。
映画『こんにちは』は25日に韓国で公開され、上映時間は117分、年齢制限は12歳以上観覧可。

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