映画『ザ・キラー:死んでもいい子』企画・出演のチャン・ヒョク、「映画のアクションシーンは目的を見せるためのもの」

2022年07月07日

「ジャッキー・チェン (Jackie Chan)は、パフォーマンスを見せるために映画を構成する。作品の中にあるドラマは、アクションに対する動機付け。ドラマを簡略化し、シンプルに作った」
6日、ソウル・鍾路 (チョンノ)区のカフェで会ったチャン・ヒョクは、シルべスター・スタローン (Sylvester Stallone)がパンチを飛ばす映画『ロッキー』のTシャツを着ていた。彼は10年以上にわたって、ボクシングやテコンドーをたしなみ、体を作ってアクション演技に備えた。そんな彼は、今月13日に公開される映画『ザ・キラー:死んでもいい子 (原題:더 킬러: 죽어도 되는 아이)』で、これまで積み重ねてきたその実力を存分に発揮するものと見られる。
『ザ・キラー:死んでもいい子』は、チャン・ヒョクが自身のアクションを盛り込もうと、一念発起して作った映画だ。
引退した業界最強の殺し屋“ウィガン” (チャン・ヒョク)が、なりゆきで預かることになった少女“ユンジ” (イ・ソヨン)を危機から救い、正義のために多くの悪党を打ちのめす物語。少女を助ける殺し屋“ウィガン”は、韓国映画でもハリウッドでもよく見るような、ありふれたキャラクターである。
映画は、原作小説のドラマ的要素を大幅に省略した。結末が予想できるため、目的に向かっていく過程を派手なアクションで彩ることに集中した戦略は、賢明だと言える。チャン・ヒョクは、映画のアクションシーンについて「俳優同士のタッグではなく、目的を見せるためのもの」と語った。
「(ウィガンは) 少女を救うための手がかりを探す中で、どんどん人を殺していく。早くこの状況を解決し、次の手がかりを見つけるのが目的だからだ。パフォーマンスばかりを見せるようになってしまえば、目的ではなく行為だけが見えてしまう」
これは、武術経験のある俳優とない俳優の相違点でもあるとチャン・ヒョクは述べた。
映画のアクションシーンは、あらゆる武器と空間、きらびやかな音楽と照明で表現された。チャン・ヒョクは「様々なパフォーマンスを“NANTA” (韓国の舞台芸術)のような感じのサウンドと合わせたら、面白いのではと思った」と話した。
彼は、今回の映画を「高点アクション」と表現。絶対的な存在が、障害物を一つずつ取り除きながら、争いを収めていくスタイルの作品だからだ。反面、「底点アクション」は、登場人物が力を合わせて状況を解決していく。ブルース・リー (Bruce Lee)が「高点アクション」だとするなら、ジャッキー・チェンは「低点アクション」だとした。
チャン・ヒョクは、俳優同士または、ボクシングのスパーリングパートナー同士の「連帯感」を何度も強調した。香港の映画監督チャウ・シンチー (Sing Chi Chow)の作品に出演する俳優のように、連帯感ある俳優が、それぞれの仕事をしながら、何かプロジェクトがある時に集まって映画を作ると面白いのではないだろうか。試合に出るために練習するチームメイトと、連帯感を持って本番に臨む感じも好きだ」
チャン・ヒョクと普段から親交のある俳優チャ・テヒョンやソン・ヒョンジュが、ウィガンの過去を間接的に説明する人物としてカメオ出演。
チャ・テヒョンは、死体処理業者役、ソン・ヒョンジュは銃の商人役を担った。チャン・ヒョクは「一緒に作業した俳優同士のさっぱりとした連帯感がある」とした。
チャン・ヒョクが、自身のアクション演技だけでなく、作品の全体的なコンセプトやキャスティングまで説明できる理由は、彼が企画段階から参加したからだ。武術監督と共にアクションのデザインも行った。チャン・ヒョクは、ドラマ『チュノ~推奴~』(2010)や映画『剣客』(2020)に出演し、アクションに一見識を持つという評価を受けた。しかし彼は、アクション俳優に安住したくないという。
「アクションは好きだが、アクション俳優に限定したいという思いは全くない。時代劇のような濃い演技や悪役もやってみたい。テコンドーを始めたのも、好きだからではなく、俳優としての色を作るためだった。得意なことだけをやっていたら、いつか (俳優として)底をつくだろう」

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