俳優キム・ウビン、映画『宇宙+人』で6年ぶりのスクリーン復帰…「みんなが歓迎してくれて幸せ」

2022年07月19日

「初テイク前の空気と緊張感を、はっきりと覚えている。ずっと忘れないと思う」
チェ・ドンフン監督の新作『宇宙+人 第1部(原題:외계+인 1부)』(以下、『宇宙+人』)で、6年ぶりのスクリーン復帰を控えた俳優キム・ウビンが18日、ソウル・鍾路(チョンノ)区のカフェでマスコミと会い、初撮影当時の感想をこのように伝えた。
キム・ウビンは2017年に上咽頭がんの診断を受け、活動を休止した。その後、先月放送が終了したドラマで、先にお茶の間に登場したが、復帰後初めて撮影した作品は『宇宙+人』だった。
彼は「スタッフの方々が、“久しぶりに来た”と、とても喜んでくださった。みんなマスクを付けていて、表情がよく見えなかったが、すべて目で感じられた。歓迎してくださっていると。祝福し、拍手もしてくれて、その気持ちが身に染みた。感謝だった」と述べた。
最近、映画のプロモーションを行っているという彼は、「観客の方々に近くで会ったのが6年ぶりなので、さらにうれしかった。ありがたく、とても幸せだ」と明るく笑った。
キム・ウビンは『宇宙+人』で、地球に護送された宇宙人の囚人たちを人間の体に閉じ込めて管理する“ガード”役を演じた。助っ人の“サンダー”がガードと同じ姿に変わるシーンでは、1人4役をこなしたりもした。
彼は「ガードは任務のために存在しているので、演技をする時は、僕の目の前に見える私的なものを、最大限盛り込まないようにした。また、どんな状況になっても動揺する人物ではないので、落ち着きを保とうと努力した」と説明した。
また演じた4つの役の中でも、華やかなピンクのスーツを着た“ロマンサンダー”には、特別な思い入れがあると明かした。
キム・ウビンは「僕はもともと、人見知りで恥ずかしがり屋なのだが、その服(ピンクのスーツ)を着た時は、自由を得たような感じがした。正解などなく、僕がやりたいように演じることにした。変に見えても構わないシーンでもあった(笑)」と付け加えた。
『宇宙+人』が、自身の初SF作品というキム・ウビンは、「撮影現場に行く前は、直接見えない世界で動かなければならないという怖さがあったが、新しいことに対する楽しさが、恐れに打ち勝った」とし、「演じながら自信もさらに湧き、(作品の中の設定を)受け入れてから、その世界が見え始めた」と述べた。
彼は復帰作に今回の作品を選んだ理由を尋ねると、迷わず「チェ・ドンフン監督」と答えた。2017年、チェ監督が映画『盗聴(原題:도청)』を制作していたところ、主演を担っていたキム・ウビンが上咽頭がんにより活動を中断。チェ監督は、代役を立てず、制作自体を無期限で延期した。
キム・ウビンは「『僕がいなければ映画を作らない』という大きな決断を下してくださったことが、本当に力になった」とし、「僕がもし復帰するなら、チェ監督のシナリオを最優先に検討するという思いを常に持っていた」と述べた。
さらに「監督が僕を必要とするなら、それがどんな役であれ駆けつける準備はできているという気持ちで過ごしてきた。すると監督から『宇宙+人』という作品の提案が来た。感謝の気持ちで、『もちろん合流する』と言った。現場では『だからみんな監督と作業したいんだな』と思うほど幸せだった。もう一度また会えることを期待している」とも明かした。
キム・ウビンは、作品が巨大な世界観をテーマにしたSFファンタジーであったため、台本を初めて読んだ時は、多少難しく感じたと振り返った。彼は「1・2部、全体を読むのに8時間かかり、ヘトヘトになった」としながらも、「全部読んで本を閉じるとすべてが理解でき、もう一度読んだらとても面白かった」と述べた。
『宇宙+人』は1部と2部に分かれている。2部は来年に公開される予定だ。彼は「観客の方々も2部をご覧になれば、この作品がものすごいスケールの話だということが分かると思う」と自信を示した。
キム・ウビンは、今月12日で上咽頭がんの治療を終えてから、ちょうど5年が経ったとし、「検査の結果、とてもきれいで、健康だという所見をいただいた。みんなが応援してくださったおかげだ」と感謝を伝えた。
そして「以前の僕は、生き急いでいた。『僕はこんな俳優になるから、今このような時間を持たなければならない』と、いつもむちを打っていた。ところが今は、しきりに自分の気持ちはどうなのかを確認しようとしているし、自分の前にいる人の目を、観察しようとしている。この瞬間をすべて楽しみながら、生きようと思う」と明かした。

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